研究課題/領域番号 |
24310124
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 一般財団法人小林理学研究所 |
研究代表者 |
大久保 朝直 一般財団法人小林理学研究所, その他部局等, 研究員 (90321661)
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研究分担者 |
岡田 恭明 名城大学, 理工学部, 准教授 (20367741)
今泉 博之 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門, 研究グループ長 (50356515)
平栗 靖浩 徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 助教 (90457416)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 災害情報 / 防災行政無線 / 屋外音声放送 / 音声の了解度 / 屋外音響伝搬 / 音波の屈折 / ハザードマップ / 地理情報システム(GIS) |
研究概要 |
防災行政無線の屋外拡声スピーカから放送される音声の聞こえにくさを表わすハザードマップの作成手法の確立を研究目的とし,以下の検討を行った。 (1)行政および市町村関係者へヒアリングを行う,市町村が公開しているスピーカ配置を地理情報システム(GIS)へ取り込むなど,防災音声放送システムの現状について検討した。 (2)放送音と気象条件の関係を長期観測データに基づいて分析することを目的とし,これらを長期自動計測するシステムを構築した。システムの設計,試作,試験運用を行い,放送音声の録音が11月下旬から年度末まで安定的に稼働することを確認した。 (3)上記(2)の試験運用で録音された実際の放送音声に基づき,日毎の音圧レベルの変動など一般的な分析を行うとともに,複数スピーカからの到達時間のずれに起因する遅延音構造の分析方法について検討した。 (4)上記(2)で構築したシステムを用いて次年度に長期計測を行うため,計測対象とする市町村の候補を選定し,候補のうちの1市と設置場所や設置方法などについて具体的に協議した。 (5)屋外音響伝搬予測と放送の聞こえにくさを結びつけるための計算モデルについて,基本方針を策定した。気象条件の変動を具体的に数種類想定し,聞こえにくさの変動を試算した。 (6)上記(5)の屋外音響伝搬予測に必要な,低層建物群の上空を通過する音の伝搬特性に関する縮尺模型実験の仕様を策定した。 (7)放送の聞こえにくさの予測に必要なデータをGISから取得する方法,および予測結果をGISに統合する方法について,基礎検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度内に予定していた実施計画のうち,行政および市町村関係者へのヒアリング,防災音声放送の長期自動録音システムの構築については,おおむね達成した。気象条件による遅延音構造の変動に関する分析,遅延音構造予測モデルのための縮尺模型実験については,当初想定していた成果をまとめるには至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
達成度に若干の遅れはあるものの,検討内容を変更する必要は現在まで生じていない。進捗の速度に留意しながら,検討内容は当初の計画のまま推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
縮尺模型実験の仕様決定が遅れたため,実験に使用する資材を年度内に購入できず,研究費の次年度繰越に至った。当該実験を行う計画そのものは変わっておらず,次年度に計画通りの研究費を使用する見込みである。
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