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夫婦の関係性向上のためのカウンセリング・プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 24330197
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分一般
研究分野 臨床心理学
研究機関東京大学

研究代表者

中釜 洋子  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40272489)

研究分担者 藤田 博康  帝塚山学院大学, 人間文化学部, 教授 (80368381)
福丸 由佳  白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (10334567)
田附 あえか  筑波大学, 人間総合科学研究科, 助教 (60550556)
研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2012年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワード夫婦 / 関係向上 / カップルカウンセリング / 心理教育 / 文化差 / 移行期 / 子ども / 家族支援
研究概要

研究Aにおいては、夫婦(カップル)の葛藤の改善や、パートナーシップの質の向上に資するカウンセリング・プログラムの開発を目的として、1.家族/夫婦療法の先行研究のサーベイ(特に、家族/夫婦療法の効果エビデンスについて)、2.家族/夫婦療法に関するプロセス研究および事例研究、3.家族/夫婦の関係性や問題に応じたカウンセリング・プログラムの検討、4.家族(夫婦)療法の初学者への教育、訓練方法などの研究を行った。また、現代の家族関係を記述するための新たな概念を発見することを目的として、家族関係に不調が生じた事例の収集と検討を行い、併せてこれまでの家族関係に関する概念を整理するために海外及び国内の文献研究を行った。その結果、不和が生じたカップル及び子どもの問題が生じた家族を記述する新たな概念について今後事例を通じて分析することになった。結果として、家族/夫婦療法の諸学派および諸手法のうちいかなるものが、どのような家族/夫婦あるいは個人のどのような問題に有効であるかが改めて検討され、事例研究等を通じて、実際の家族/夫婦療法のどのプロセスが効果的であったかが分析された。
これらに基づいて、家族/夫婦の関係性や問題に応じたカウンセリング・プログラムの開発および家族/夫婦療法の初学者への教育、訓練方法などの検討がなされた。以上の試みは、家族/夫婦関係に臨床心理学の専門的見地から効果的に介入援助するという、我が国の長年来の臨床援助的ニーズに鑑みて意義あるものであり、さらなる家族/夫婦療法の普及や今後の専門家養成訓練等に寄与するものであるといえる。
研究Bにおいては、離婚を経験する家族に向けた心理教育プログラム、FAITの導入に向けて、我が国の状況を把握するための基礎的研究と、プログラム資料の翻訳作業、さらに講師招聘による研修会の実施が今年度の主な成果である。基礎的研究は、前年度から今年度にかけて行った専門家を対象とした調査の結果をまとめた。具体的には、まず、離婚家庭の現状と問題の把握、今後の支援に向けた課題の検討などを目的としたインタビュー調査、2つ目は実際にFAITの研修の中で使用されるDVDを視聴したうえでフォーカスグループを実施し、離婚をめぐる親子への支援プログラムの導入に際して、このような視聴覚教材を用いることの意味や効果について、また教材の内容を踏まえたうえで、配慮すべき文化的・制度的差異について検討を行った。次に、研修資料の翻訳と、その資料に基づいた研修会の開催である。FAITで使用するマニュアル、ワークブックを翻訳し、そのうえで、FAIT(FIT)の開発者であるDr. J. Brown氏を米国から招聘して研修会を実施した。我が国では、法制度上の関係もあり、離婚を経験している家族への支援が必ずしも行き届かない現状があるが、今回の研修を通じて、FAITのような具体的な取り組みが今後、益々求められていることも明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 離婚を経験する子どもと家族への心理的支援 -FAIT (Family in Transition)の導入と実践-2012

    • 著者名/発表者名
      福丸由佳, ほか6名
    • 雑誌名

      研究助成論文集

      巻: 第47号 ページ: 65-74

    • NAID

      40019486288

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [雑誌論文] 離婚をめぐる親子への支援プログラム導入の研究(2) -フォーカスグループから探る日米の文化的・制度的違いについて-2012

    • 著者名/発表者名
      山田哲子, 福丸由佳, ほか
    • 雑誌名

      東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース紀要

      巻: 35 ページ: 130-139

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] ネグレクトが生じた家族への心理臨床的援助--多世代家族療法の視点から--2012

    • 著者名/発表者名
      田附あえか, 大塚斉
    • 学会等名
      日本家族心理学会第29回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学(東京都)
    • 年月日
      2012-07-15
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [図書] 家族/カップル療法のエビデンス 2012.72012

    • 著者名/発表者名
      藤田博康
    • 出版者
      金剛出版(印刷中)(日本家族研究・家族療法学会編「家族療法 その理論と実際」所収)
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2012-04-24   更新日: 2019-07-29  

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