研究課題/領域番号 |
24340072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2016) 東北大学 (2012-2015) |
研究代表者 |
倉本 義夫 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 特別教授 (70111250)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 近藤格子 / 非クラマース系 / 複合体秩序 / 軌道近藤効果 / 電荷近藤効果 / 奇数波超伝導 / 量子モンテカルロ法 / 動的平均場理論 / 量子色力学 / 超伝導 / 遍歴多極子 / 共鳴X線散乱 / 偏極中性子散乱 / 量子相転移 / 直交定理 / 励起子効果 / 複合秩序 / 連続時間量子モンテカルロ法 / 奇周波数超伝導 / 2チャンネル近藤格子 / 隠れた秩序 / 非クラマース状態 / ゴールドストーンモード / 連続時間モンテカルロ法 / リフシッツ転移 / 奇数周波数超伝導 / 2チャンネル近藤格子 |
研究成果の概要 |
成果の第一は,伝導電子と局在f電子の両方を含む複合体秩序の存在を理論面から確立したことである。複合体秩序は典型的には遍歴多極子あるいは奇数波超伝導として出現し,「隠れた秩序」の理解に向けての有力な情報を与える。第二に,近藤格子の反強磁性量子臨界点では,重い電子の遍歴性が保たれることを立証した。遍歴・局在転移が,反強磁性相の内部で生じることは,ある種のCe化合物の精密な実験結果をよく説明する。第三に,価数揺動の特性エネルギーが,伝導電子とのクーロン相互作用により減少する条件を明らかにした。この機構は,伝導帯が多数ある場合に,磁場に鈍感な重い電子の形成を可能にする。
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