インフルエンザウィルスの大流行を阻止するスーパー抗体酵素の創製

• 研究課題/領域番号: 24350085
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 大分大学
• 研究代表者: 一二三 恵美 大分大学, 全学研究推進機構, 教授 (90254606)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円); 2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2014年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2013年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2012年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
• キーワード: 抗体酵素 / インフルエンザウィルス / 抗体軽鎖 / 構造多様性 / 抗体 / インフルエンザウイルス / 核酸分解 / 軽鎖定常領域 / 感染抑制

研究成果の概要

A型ンフルエンザウイルスに対して有効なヒト型スーパー抗体酵素の取得方法、精製方法、酵素活性、抗インフルエンザ活性などの諸問題に当初の画書に示した項目に従って取り組み、高純度抗体酵素の製法の大きな改良点を見出すと共に、抗インフルエンザ活性を有するスーパー抗体酵素クローンの取得にも成功した。これらに加えて、最近、世界的に問題となっている構造多様問題に取り組み、抗体酵素にも分子サイズと等電点において同一の問題が存在する事を突き止め、その解決策の発見にまで至った。

研究成果

• [雑誌論文] A novel method of preparing the mono-form structure of catalytic antibody light chain (2016)
  • 著者名/発表者名: Emi Hifumi, Shingo Matsumoto, Hiroki Nakashima, Shogo Itonaga, Mitsue Arakawa, Yoshiki Katayama, Ryuiti Kato, Taizo Uda
  • 雑誌名: FASEB J 巻: 30 号: 2 ページ: 895-908
  • DOI: 10.1096/fj.15-276394
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] スーパー抗体酵素(Antigenase)の抗ウイルス作用等の性質と今後の展開 (2016)
  • 著者名/発表者名: 一二三恵美, 宇田泰三
  • 雑誌名: ケミカルエンジニアリング 巻: 61 ページ: 126-134
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Biochemical features and anti-viral activity of a monomeric catalytic antibody light chain 23D4 against influenza A virus (2015)
  • 著者名/発表者名: Emi Hifumi, Mitsue Arakawa, Shingo Matsumoto, Tatsuhiro Yamamoto, Yoshiki Katayama and Taizo Uda
  • 雑誌名: The FASEB Journal 巻: 29 号: 6 ページ: 2347-2358
  • DOI: 10.1096/fj.14-264275
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Biochemical features of a catalytic antibody light chain, 22F6, prepared from human lymphocytes. (2013)
  • 著者名/発表者名: Emi Hifumi, Naoko Fujimoto, Mitsue Arakawa, Eri Saito, Shingo Matsumoto, Nobuyuki Kobayashi and Taizo Uda
  • 雑誌名: The journal of biological chemistry 巻: 288 ページ: 19558-19568
  • NAID: 120006986188
  • 査読あり
• [学会発表] 抗インフルエンザ活性を有する抗体酵素T99クローンの生化学的性質 (2016)
  • 著者名/発表者名: 吉田圭汰, 宇田泰三, 一二三 恵美
  • 学会等名: 日本化学会第９６春季年会
  • 発表場所: 同社大学京田辺キャンパス（京都府・京田辺市）
  • 年月日: 2016-03-24
• [学会発表] 抗体軽鎖定常領域(CL)の構造多様性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 糸永省吾, 中島弘貴, 宇田泰三, 一二三恵美
  • 学会等名: 日本化学会第９６春季年会
  • 発表場所: 同社大学京田辺キャンパス（京都府・京田辺市）
  • 年月日: 2016-03-24
• [学会発表] 抗体軽鎖の多分子フォーム形成と均質化法 (2016)
  • 著者名/発表者名: 宇田泰三, 松本真吾, 中島弘貴, 糸永省吾, 一二三恵美
  • 学会等名: 日本化学会第９６春季年会
  • 発表場所: 同社大学京田辺キャンパス（京都府・京田辺市）
  • 年月日: 2016-03-24
• [学会発表] Super catalytic antibody light chains (Antigenase) capable of suppressing the infection of influenza virus (2015)
  • 著者名/発表者名: Emi Hifumi,Taizo Uda, Mitsue Arakawa
  • 学会等名: PacifiChem 2015
  • 発表場所: Honolulu(USA)
  • 年月日: 2015-12-15
• [学会発表] Structural diversity of catalytic antibody light chains (Antignases) and the solving method (2015)
  • 著者名/発表者名: Taizo Uda, Shingo Matsumoto, Hiroki Nakashima, Shogo Itonaga, Emi Hifumi
  • 学会等名: PacifiChem 2015
  • 発表場所: Honolulu(USA)
  • 年月日: 2015-12-15
• [学会発表] Role of the constant region of human antibody light chain for the structural diversity. (2015)
  • 著者名/発表者名: Shogo Itonaga, Taizo Uda, Emi Hifumi
  • 学会等名: PacifiChem 2015
  • 発表場所: Honolulu(USA)
  • 年月日: 2015-12-15
• [学会発表] Chemical and biochemical features of human catalytic antibody light chain, #7 clone. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hiroki Nakashima, Taizo Uda, Emi Hifumi
  • 学会等名: PacifiChem 2015
  • 発表場所: Honolulu(USA)
  • 年月日: 2015-12-15
• [学会発表] 抗体酵素の多様性構造の制御 (2015)
  • 著者名/発表者名: 一二三恵美
  • 学会等名: 第６４回高分子討論会
  • 発表場所: 東北大学（宮城県・仙台市）
  • 年月日: 2015-09-15
  • 招待講演
• [学会発表] ヒト型抗体酵素23D4の生化学的性質、抗インフルエンザウイルス活性、機序 (2015)
  • 著者名/発表者名: 一二三恵美, 松本真吾, 宇田泰三
  • 学会等名: 第９回バイオ関連シンポジウム
  • 発表場所: 熊本大学（熊本県・熊本市）
  • 年月日: 2015-09-10
• [学会発表] 抗体酵素の構造多様性を解決する一方法 (2015)
  • 著者名/発表者名: 一二三 恵美, 松本 真吾, 中島 弘貴, 糸永 省吾, 宇田 泰三
  • 学会等名: 第２５回バイオ高分子シンポジウム
  • 発表場所: 東工大・大岡山キャンパス（東京都・目黒区）
  • 年月日: 2015-07-23
• [学会発表] ヒト型抗体酵素23D4 mutantの生化学的諸性質と抗インフルエンザウィルス活性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 宇田泰三, 松本真吾, 一二三恵美
  • 学会等名: 第95春季日本化学会年会
  • 発表場所: 日大船橋キャンパス（千葉県・船橋市）
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] ヒト型抗体軽鎖#7クローンの高純度精製と化学的諸性質 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中島弘貴, 宇田泰三, 一二三恵美
  • 学会等名: 第95春季日本化学会年会
  • 発表場所: 日大船橋キャンパス（千葉県・船橋市）
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] ヒト型スーパー抗体酵素T99クローンの性質 (2014)
  • 著者名/発表者名: 友岡幸, 竹添文香, 藤本尚子, 一二三恵美, 宇田泰三
  • 学会等名: 高分子学会九州支部特別講演会
  • 発表場所: 佐賀大学本庄キャンパス（佐賀県・佐賀市）
  • 年月日: 2014-12-26
  • 招待講演
• [学会発表] 最近の抗体酵素研究と今後の展開 (2014)
  • 著者名/発表者名: 宇田泰三, 一二三恵美
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都府・京都市）
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] スーパー抗体酵素の発見と展開 (2014)
  • 著者名/発表者名: 一二三恵美
  • 学会等名: 第24回バイオ・高分子シンポジウム
  • 発表場所: 東京工業大学大岡山キャンパス（東京都・目黒区）
  • 年月日: 2014-07-23 – 2014-07-24
  • 招待講演
• [学会発表] ヒトkappa型抗体軽鎖の精製と機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中島弘貴, 宇田泰三, 一二三恵美
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場（福岡県・北九州市）
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] ヒト型スーパー抗体酵素T99クローンの性質 (2014)
  • 著者名/発表者名: 友岡幸, 竹添文香, 藤本尚子, 一二三恵美, 宇田泰三
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場（福岡県・北九州市）
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] インフルエンザウィルスの感染を抑制するヒト型「スーパー抗体酵素」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤本尚子, 一二三恵美, 宇田泰三
  • 学会等名: 第23回バイオ高分子シンポジウム
  • 発表場所: 東工大大岡山キャンパス（東京都目黒区）
• [学会発表] インフルエンザウィルス(H1N1)のHA保存領域の対するrecombinant JN1-2重鎖の作製 (2013)
  • 著者名/発表者名: 竹添文香, 藤本尚子,一二三恵美, 宇田泰三
  • 学会等名: 第23回バイオ高分子シンポジウム
  • 発表場所: 東工大大岡山キャンパス（東京都目黒区）
• [学会発表] Human antigenase as a nano-molecule showing suppressive effect on influenza virus infection (2013)
  • 著者名/発表者名: Taizo Uda, Naoko Fujimoto, Emi Hifumi
  • 学会等名: International Soft Matter Conference (ISMC) 2013
  • 発表場所: Sapienza University of Rome (Italy)
• [学会発表] 抗体酵素（Antigenase)の深遠な特徴と性質-革新的医薬品を目指しマウス型からヒト型へ- (2013)
  • 著者名/発表者名: 一二三恵美
  • 学会等名: 第7回バイオ関連シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋大学東山キャンパス（愛知県名古屋市）
  • 招待講演
• [学会発表] Suppression of the infection of influenza virus type A by human catalytic antibody light chains (Human antigenases) (2013)
  • 著者名/発表者名: Naoko Fujimoto, Emi HIfumi, Taizo Uda
  • 学会等名: Conference on Antibody Engineering and Therapeutics (ABET) 2013
  • 発表場所: Hyatt Regency Huntington Beach Resort & Spa (USA)