研究課題
基盤研究(B)
糸状菌は、新規かつ多様な細胞外電子シャトルを用いて、細胞内のレッドクス恒常性を調節し、その調節には、細胞内NAD+ /NADH量の調節が関わる。本研究では、Aspergillus nidulansをモデルとして、この解明を目指した。具体的には、Nudix hydrolaseであるAnNUDT1 (NdxA)が細胞内のNAD+/NADHを加水分解することでチアミン生合成や解糖系代謝が調節されることを見出した。また、サーチュインを介したヒストンアセチル化による二次代謝産物の生合成も調節することも明らかにできた。得られた成果は真核生物の電子伝達反応の多様性の理解と糸状菌の産業利用の効率化に貢献する。
すべて 2015
すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)