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異所性上皮組織の形成と腫瘍化の分子基盤

研究課題

研究課題/領域番号 24390077
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分一般
研究分野 病態医化学
研究機関福井大学

研究代表者

横田 義史  福井大学, 医学部, 教授 (50222386)

研究分担者 黒岡 尚徳  福井大学, 医学部, 准教授 (00293879)
美谷島 杏子  福井大学, 医学部, その他(移行) (30552020)
森 健太郎  福井大学, 医学部, 助教 (50397296)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2014年度)
配分額 *注記
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2014年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2013年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2012年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
キーワード消化管 / 上皮細胞 / 運命決定 / Id2 / 転写因子 / 遺伝子ネットワーク / 転写調節因子
研究概要

●網羅的遺伝子発現解析の結果の検討を継続し、Id2欠損マウス胎児小腸上皮細胞は一部の小腸上皮特異的遺伝子の発現が低下する一方で、胃上皮特異的な一部の遺伝子発現が亢進亢進していることが明らかになった。
●小腸上皮細胞特異的なIrx5トランスジェニックマウス(vil-Irx5)に加え、小腸上皮細胞特異的なIrx3トランスジェニックマウス(vil-Irx3)の作出を行い、現在遺伝子導入が確認された個体の解析を行っている。
●Id2によるIrx3とIrx5の転写調節領域を同定するため、UCSCゲノムブラウザをはじめとする各種データベースを用いてIrx3-Irx5遺伝子座間(約0.55Mbp)及びその近傍の配列中に生物種種間で保存されている領域を検討し、約100カ所の候補領域が検出された。また、エピジェネティック解析データベースを用いた胎仔胃と小腸におけるクロマチン構造の比較により、Irx3とIrx5遺伝子座間で小腸特異的に活性化している領域を検出した。現在、レポーターアッセイ用DNAの作製し、初代胎仔胃および小腸上皮培養を用いて組織特異的な発現制御領域の同定を進めている。
●代表的な腸腫瘍モデルマウスであるApc△716マウスにおいてさらに転写調節因子ld2を欠損させると、回腸に形成される腫瘍の数が1/5に減少するが、Apc△716マウスの腫瘍上皮細胞における増殖能とアポトーシスの割合にはld2欠損による影響は認められなかった。以上より、Id2はApc△716マウスの回腸腫瘍のexpansionの過程より、腫瘍形成のinitiationの段階に重要であることが示唆された。さらに回腸の腫瘍形成におけるId2依存的な因子を網羅的に探索するため、Apc:Id2複合変異マウスと
Apc△716マウスの正常の腸陰窩を分離し、それを用いてDNAマイクロアレイを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おもだった検討項目を順調にこなし、研究が進捗している。

今後の研究の推進方策

Irxトランスジェニックマウスの腸管の解析、Id2を中心とした胎児腸管上皮細胞における遺伝子発現ネットワークの解明に向け、昨年度の研究成果をさらに発展させる。Apc変異マウスにおけるId2の関与についても穎粒遺伝子の解析を継続する。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] The metalloid arsenite induces nuclear export of Id3 possibly via binding to the N-terminal cysteine residues2013

    • 著者名/発表者名
      Kurooka, H., Sugai, M., Mori, K. and Yokota, Y.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 433 号: 4 ページ: 579-585

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2013.03.027

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The TCF-1 and LEF-1 transcription factors have cooperative and opposing roles in T cell development and malignancy.2012

    • 著者名/発表者名
      Yu, S., et al.
    • 雑誌名

      Immunity

      巻: 37 号: 5 ページ: 813-826

    • DOI

      10.1016/j.immuni.2012.08.009

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Two distinct types of Langerhans cells populate the skin during steady state and inflammation.2012

    • 著者名/発表者名
      Sere, K., et al.
    • 雑誌名

      Immunity

      巻: 37 号: 5 ページ: 905-916

    • DOI

      10.1016/j.immuni.2012.07.019

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 血清が誘導するld2の発現と筋芽細胞の分化阻害におけるBMPシグナルの役割.2012

    • 著者名/発表者名
      黒岡尚徳、他
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2012-12-13
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] ld2の欠損はApc遺伝子変異マウスの回腸腫瘍の形成を抑制する.2012

    • 著者名/発表者名
      美谷島杏子、他
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2012-12-12
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 転写調節因子ld2による消化管上皮細胞の運命決定機構.2012

    • 著者名/発表者名
      森健太郎、他
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2012-12-11
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2012-04-24   更新日: 2023-03-23  

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