研究課題/領域番号 |
24500229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 松江工業高等専門学校 |
研究代表者 |
和田守 美穂 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (20270324)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 音色の視覚化 / フラクタルアート / ロングトーン / 音響解析 / 音色 / 視覚化 / 音響信号 |
研究実績の概要 |
楽器の音や歌声といった楽音は,大まかに音量,音高,音色という3 要素に分けられる。これらのうち,音量,音高はそれぞれ音響信号の振幅,基本周波数に深く関係しているが,音色と物理量との関係はいまだに完全には解明されていない。合奏やアンサンブルといった複数人での楽器演奏においては,他の演奏者との間で音色を合わせることがとても重要である。しかし,経験に乏しい演奏者にとって,他者との音色の違いを聴き分けることは困難である。 本研究では,クラリネットのロングトーンを対象として,振幅スペクトルに関する音色特徴量によってアートを生成する手法を提案してきた。本手法により生成されたアートの違いを視覚的に認識することにより,音色の違いを正確に聴き分ける能力・経験に乏しい演奏者にも,その違いを直感的・感覚的に把握できるようにすることが本研究の目的である。これにより,例えば楽器演奏の初心者が音色を他の演奏者に合わせようと試みる際,その奏法を習得する一助となることが期待できる。 本年度の研究では,まず,聴取実験により演奏音のスキルレベルを評価し,スキルレベルと音色特徴量の相関関係を考慮して改良した視覚化手法を考案した。さらに,その改良手法と,音色特徴量を個別にグラフ表示する視覚化手法との演奏支援効果の違いについて,試用評価により比較検討を行い,本手法の優位性を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3年目の本年度に「音色の印象評価とグラフィックスアニメーションの印象評価の比較」および「演奏評価実験の結果の考察」まで行う計画であったが,いずれも評価実験を実施することができており,おおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今後はフラクタルアートによる音色の視覚化手法について,評価実験の結果をもとにさらに検討を進め,これまでの研究成果を論文にまとめる予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
新たな検討課題について,評価実験等を行うことで再検討し,それらの成果を学会で発表したり論文執筆に必要な経費として使用する。
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