研究成果の概要 |
本研究の特色は,その有用性にもかかわらず研究が進んでいない「耳介」を生体認証に用いることにある.鑑識現場では犯罪現場の容疑者の耳介画像と被疑者の耳介画像の異同識別を行なうことがある.ところが,これらの画像は撮影角度が異なるのが常なので,耳介の撮影角度差の影響を検討する必要がある. 研究代表者は登録画像が1枚しかない場合でも別姿勢のGabor特徴を推定し,判別分析を適用し認証を行う新手法を提案した(渡部他,映情学誌,65,7,1016-1023,2011).この研究を発展させて,耳介画像による捜査支援システムの実用化を目指している.本補助による研究でロバスト性の改善,適用限界等に進展があった.
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