研究課題
基盤研究(C)
密度比とは,確率密度関数の比として定義される関数である.2つのデータドメインの間のマッチングを行う場合などに有用である.重要な応用例としては,共変量シフトの下での回帰分析や判別分析,統計的仮説検定,次元削減などが挙げられる.本研究課題では,高次元大規模データ解析への応用を念頭に置き,密度比の統計的な推定精度を向上させるための方法について研究を進めた.さらに,確率分布間の距離を表すダイバージェンスとの関連について研究を進めた.多くの推定アルゴリズムはダイバージェンスを用いて記述することができる.その統計的な有用性について,とくに回帰分析とロバスト統計の視点から,密度比との関連を考察した.
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