関節リウマチに対するリハビリテーションの効果と客観的評価指標の探索

• 研究課題/領域番号: 24500592
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 折口 智樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90295105)
• 研究分担者: 川尻 真也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20457576) ; 沖田 実 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (50244091)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: リハビリテーション / 関節リウマチ / サイトカイン / 神経ペプチド / 超音波検査

研究成果の概要

関節リウマチ患者に対して、１）運動療法は腫脹関節数、CRP,DAS28-CRP,IL-6を、２）リウマチ体操は疼痛関節数、DAS-CRP、IL-6を、３）物理療法は疼痛関節数、疼痛VAS、mHAQを、減少させる傾向にあった。また、運動療法によるIL-6とDAS28-CRPの変化に有意な相関がみられ、IL-6がその効果を判定するのに有用なマーカーとなり得る可能性が示唆された。また、関節超音波検査において関節病変の著明な改善は認められなかったが、同検査はそれぞれの治療が安全に行われていることを把握するのに有用であった。

研究成果

• [雑誌論文] 関節リウマチ患者に対する上肢のリウマチ体操の有効性について (2014)
  • 著者名/発表者名: 荒木由希子, 川上純, 折口智樹
  • 雑誌名: 日本RAのリハビリ研究会誌 巻: 28
  • NAID: 40020979414
  • 査読あり
• [雑誌論文] 関節可動域制限の発生メカニズムとその治療戦略 (2014)
  • 著者名/発表者名: 沖田 実
  • 雑誌名: 理学療法学 巻: 41 ページ: 523-530
  • NAID: 110009884603
• [雑誌論文] 関節拘縮－最新のトピックス－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 沖田 実, 坂本淳哉, 本田祐一郎, 後藤 響, 佐々部陵, 田中美帆
  • 雑誌名: Locomotive Pain Frontier 巻: 3 ページ: 52-54
• [雑誌論文] 【関節リウマチの診療 身体機能障害をきたさないためのアプローチ】 《RAの診断と評価》 RAの早期診断はどこまで可能か? (2014)
  • 著者名/発表者名: 川尻 真也, 川上 純
  • 雑誌名: Modern Physician 巻: 34 ページ: 873-877
• [雑誌論文] RAのマネージメントにおける関節画像診断の利用に関するEULAR recommendation (2014)
  • 著者名/発表者名: 川尻 真也, 青柳 潔, 川上 純
  • 雑誌名: リウマチ科 巻: 51 ページ: 481-485
• [雑誌論文] 関節リウマチの検査・診断 検査 画像検査 関節MRI、超音波検査 (2014)
  • 著者名/発表者名: リウマチ科
  • 雑誌名: 日本臨床 巻: 72 ページ: 253-257
• [雑誌論文] Ultrasonography and magnetic resonance imaging findings of rheumatoid arthritis-like arthritis in a patient with adult T-cell leukemia. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kawashiri SY, Nakamura H, Origuchi T, Aoyagi K, Kawakami A.
  • 雑誌名: Modern Rheumatology 巻: 13 ページ: 1-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synovial inflammation assessed by ultrasonography correlates with MRI-proven osteitis in patients with rheumatoid arthritis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kawashiri SY, Suzuki T, Nakashima Y, Horai Y, Okada A, Nishino A, Iwamoto N, Ichinose K, Arima K, Tamai M, Nakamura H, Origuchi T, Uetani M, Aoyagi K, Eguchi K, Kawakami A.
  • 雑誌名: Rheumatology (Oxford). 巻: - 号: 8 ページ: 1452-1456
  • DOI: 10.1093/rheumatology/keu034
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ultrasonographic examination of rheumatoid arthritis patients who are free of physical synovitis: power Doppler subclinical synovitis is associated with bone erosion. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kawashiri SY, Suzuki T, Nakashima Y, Horai Y, Okada A, Iwamoto N, Ichinose K, Tamai M, Arima K, Nakamura H, Origuchi T, Uetani M, Aoyagi K, Eguchi K, Kawakami A.
  • 雑誌名: Rheumatology (Oxford). 巻: 53 号: 3 ページ: 562-569
  • DOI: 10.1093/rheumatology/ket405
  • NAID: 120006986675
  • 査読あり
• [雑誌論文] Presence of ultrasound subclinical synovitis and increment of serum vascular endothelial growth factor in a patient with rheumatoid arthritis achieved in sustained clinical remission by treatment with adalimumab and methotrexate (2014)
  • 著者名/発表者名: Kawashiri SY, et al.
  • 雑誌名: Modern Rheumatology 巻: 24 号: 4 ページ: 681-684
  • DOI: 10.3109/14397595.2013.874736
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] A modified fall risk assessment tool that is specific to physical function predicts falls in community-dwelling elderly people. (2014)
  • 著者名/発表者名: Hirase T, Okita M et al.
  • 雑誌名: J Geriatr Phys Ther 巻: 57 号: 4 ページ: 159-165
  • DOI: 10.1519/jpt.0b013e3182abe7cb
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Investigation and Macroscopic Anatomical Study of Referred Pain in Patients with Hip Disease (2014)
  • 著者名/発表者名: Junya Sakamoto, Yosuke Morimoto, Shun Ishii, Jiro Nakano, Yoshitaka Manabe, Minoru Okita, Toshiyuki Tsurumoto
  • 雑誌名: Ｊ Ｐｈｙｓ Ｔｈｅｒ Ｓｃｉ 巻: 26 号: 2 ページ: 203-208
  • DOI: 10.1589/jpts.26.203
  • NAID: 130004834924
  • ISSN: 0915-5287, 2187-5626
  • 査読あり
• [雑誌論文] 関節リウマチ患者におけるエタネルセプト治療による関節超音波所見の改善 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川尻 真也, 鈴木 貴久, 中島 好一, 寶來 吉朗, 岩本 直樹, 一瀬 邦弘, 中村 英樹, 川上 純, 玉井 慎美, 折口 智樹, 有馬 和彦, 青柳 潔
  • 雑誌名: 九州リウマチ 巻: 33 ページ: 15-21
  • 査読あり
• [雑誌論文] 関節リウマチ患者における抗リウマチ薬治療による関節超音波パワードプラスコアと血管新生因子血清濃度の改善 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川尻 真也, 鈴木 貴久, 中島 好一, 寶來 吉朗, 岩本 直樹, 一瀬 邦弘, 中村 英樹, 川上 純, 玉井 慎美, 折口 智樹, 有馬 和彦, 青柳 潔：
  • 雑誌名: 九州リウマチ 巻: 33 ページ: 74-80
  • 査読あり
• [雑誌論文] Musculoskeletal ultrasonography assists the diagnostic performance of the 2010 classification criteria for rheumatoid arthritis (2013)
  • 著者名/発表者名: Kawashiri SY, Suzuki T, Okada A, Yamasaki S, Tamai M, Nakamura H, Origuchi T, Mizokami A, Uetani M, Aoyagi K, Eguchi K, Kawakami A
  • 雑誌名: Modern Rheumatology 巻: 23 ページ: 36-43
  • NAID: 10031167664
  • 査読あり
• [雑誌論文] Significant improvement in MRI-proven bone edema is associated with protection from structural damage in very early RA patients managed using the tight control approach (2013)
  • 著者名/発表者名: Kita J, Tamai M, Arima K, Kawashiri SY, Horai Y, Iwamoto N, Okada A, Koga T, Nakashima Y, Suzuki T, Yamasaki S, Nakamura H, Origuchi T, Ida H, Aoyagi K, Uetani M, Eguchi K, Kawakami A
  • 雑誌名: Modern Rheumatology 巻: 23 ページ: 254-259
  • NAID: 10031167696
  • 査読あり
• [雑誌論文] 膠原病のリハビリテーションについて (2012)
  • 著者名/発表者名: 折口智樹、沖田 実、他
  • 雑誌名: 保健学研究 巻: 24 ページ: 1-8
  • NAID: 110009463365
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of prolonged stretching and thermotherapy on muscle (2012)
  • 著者名/発表者名: Kondo Y, Origuchi T, Okita M, et al.
  • 雑誌名: J Phys Ther Sci 巻: 24 ページ: 541-547
  • 査読あり
• [雑誌論文] Long-term follow-up of adalimumab monotherapy for rheumatoid arthritis in Japanese patients: a report of six cases. (2012)
  • 著者名/発表者名: Ichinose K, Origuchi T, Kawashiri SY, et al.
  • 雑誌名: Rheumatol Int 巻: 32 号: 2 ページ: 483-487
  • DOI: 10.1007/s00296-010-1770-1
  • NAID: 120006985464
  • 査読あり
• [学会発表] 分子標的治療薬の治療早期における関節超音波検査の意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西野 文子, 川尻 真也, 折口 智樹, 他
  • 学会等名: 分子標的治療薬の治療早期における関節超音波検査の意義
  • 発表場所: 石橋文化センター（久留米市）
  • 年月日: 2014-09-06 – 2014-09-07
• [学会発表] 生物学的製剤治療評価における関節超音波所見の意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西野 文子, 川尻 真也, 折口 智樹, 他
  • 学会等名: 日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル新高輪（東京都港区）
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] 超音波を用いた関節リウマチの診断と治療の評価：MRIとの比較を含めて (2014)
  • 著者名/発表者名: 川尻真也、他
  • 学会等名: 日本リウマチ学会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル新高輪（東京都港区）
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] Muscleskeletal ultrasound and Magnetic resonance imaging of the wrists and finger joints in Sjogren’s syndrome (SS) with articular manifestations (2014)
  • 著者名/発表者名: Iwamoto N, Kawashiri SY, Origuchi T, et al.
  • 学会等名: 日本リウマチ学会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル新高輪（東京都港区）
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] リウマチ性疾患の診断における関節超音波の有用性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤川敬太、川尻真也、他
  • 学会等名: 日本リウマチ学会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル新高輪（東京都港区）
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] 上肢のリウマチ体操が関節リウマチ患者に与える影響について． (2013)
  • 著者名/発表者名: 荒木由希子，澤幸恵，折口智樹，中村英樹，川上 純
  • 学会等名: 第45回九州リウマチ学会
  • 発表場所: 沖縄県市町村自治会館（沖縄県那覇市）
• [学会発表] 関節リウマチ患者に対する上肢のリウマチ体操の有効性について (2013)
  • 著者名/発表者名: 荒木由希子，澤幸恵，折口智樹，川上 純
  • 学会等名: 第28回日本RAのリハビリ研究会学術集会
  • 発表場所: 神戸大学医学部会館シスメックスホール（兵庫県神戸市）
• [学会発表] 上肢のリウマチ体操が関節リウマチ患者に与える影響について (2013)
  • 著者名/発表者名: 荒木由希子、折口智樹、他
  • 学会等名: 九州リウマチ学会
  • 発表場所: 沖縄県市町村自治会館（那覇市）
• [学会発表] 臨床的寛解に到達した関節リウマチ患者における関節エコー所見の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川尻真也、折口智樹、他
  • 学会等名: 日本リウマチ学会学術集会
  • 発表場所: 新高輪プリンスホテル（東京）
• [学会発表] Power Doppler assessment of synovial vascularity predicts the presents of magnetic resonance imaging-proven osteitis in patients with rheumatoid arthritis. (2012)
  • 著者名/発表者名: Kawashiri S. Origuchi T, et al.
  • 学会等名: 欧州リウマチ学会
  • 発表場所: ベルリンコンベンションセンター
• [図書] 拘縮．：理学療法から診る廃用症候群－基礎・予防・介入－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 沖田 実
  • 出版者: 文光堂
• [図書] リハビリテーション．：痛み診療キーポイント (2014)
  • 著者名/発表者名: 沖田 実
  • 総ページ数: 249
  • 出版者: 文光堂
• [図書] 拘縮対策の今後の課題と展望．：エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策－美しい姿で最後を迎えていただくために (2014)
  • 著者名/発表者名: 沖田 実，福田卓民
  • 出版者: 三輪書店
• [図書] 筋伸張性の理学療法－関節可動域制限改善の理学療法－．：筋機能改善の理学療法とそのメカニズム－理学療法の科学的基礎を求めて－第3版， (2014)
  • 著者名/発表者名: 本田祐一郎，沖田 実
  • 出版者: 有限会社ナップ