穀類の摂取による抗炎症作用の臓器間クロストークの研究と有効成分の探索

• 研究課題/領域番号: 24500995
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 大妻女子大学
• 研究代表者: 青江 誠一郎 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (90365049)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: メタボリックシンドローム / 大麦 / β－グルカン / 雑穀 / 肥満モデルマウス / 大麦β-グルカン / 腸内細菌叢 / 抗炎症マーカー / 短鎖脂肪酸 / クロストーク / β-グルカン / 脂肪組織 / 炎症 / 腸内細菌 / クロストリジウム / 消化管 / 肝臓 / 皮膚 / モチ麦

研究成果の概要

β-グルカンを含有する大麦の摂取が腸内細菌叢を介して、脂肪組織のみならず肝臓、皮膚組織の炎症を抑制する作用を有するか検討した。さらに、大麦以外の穀類の中から、玄米、黒米、ライ麦、オート麦などの成分分析を行い、大麦と比較し、有効な穀類の選抜を行った。高脂肪食摂食において、腸内細菌叢の変動、短鎖脂肪酸の産生量の変化、大腸内の炎症、各種臓器の炎症性変化、がクロストークを介して連鎖的に起こり、結果としてメタボリックシンドローム関連指標の悪化を招くことが示された。さらに、高β-グルカン大麦の摂取はこれら指標を腸内細菌叢の改善を介して抑制することが示された。

研究成果

• [雑誌論文] 軟化処理昆布が食餌性肥満モデルマウスのメタボリックシンドローム関連指標に及ぼす影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山岸あづみ、工藤陽香、青江誠一郎
  • 雑誌名: 日本栄養・食糧学会誌 巻: 68 号: 3 ページ: 119-128
  • DOI: 10.4327/jsnfs.68.119
  • NAID: 130005077722
  • ISSN: 0287-3516, 1883-2849
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Effect of liquid konjac on parameters related to obesity in diet-induced obese mice. (2015)
  • 著者名/発表者名: Seiichiro Aoe, Haruka Kudo, Seiya Sakurai
  • 雑誌名: Bioscience, Biotechnology and Biochemistry 巻: 79 ページ: 1141-1146
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 大麦粉含有ホットケーキの摂取による食後の血糖応答に及ぼす影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 笹岡 歩、河本高伸、青江誠一郎
  • 雑誌名: 栄養学雑誌 巻: 73 号: 6 ページ: 253-258
  • DOI: 10.5264/eiyogakuzashi.73.253
  • NAID: 130005143550
  • ISSN: 0021-5147, 1883-7921
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] Effect of Cooked White Rice with High β-glucan Barley on Appetite and Energy Intake in Healthy Japanese Subjects: A Randomized Controlled Trial. (2014)
  • 著者名/発表者名: Aoe S, Ikenaga T, Noguchi H, Kohashi C, Kakumoto K, Kohda N.
  • 雑誌名: Plant Foods Hum Nutr. 巻: 69 ページ: 325-330
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 健常成人における大麦β-グルカン1 g含有クラッカーの食後血糖応答に及ぼす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎, 野口洋樹, 池永武, 小梯知英子, 角元慶二, 甲田哲之
  • 雑誌名: 薬理と治療 巻: 452 ページ: 687-693
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 大麦中のβ-グルカンの有無ならびに搗精処理が食餌性肥満モデルマウスのメタボリックシンドローム関連指標に及ぼす影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎、加藤美智子、山中千恵美、工藤陽香、一ノ瀬靖則、神山紀子、小前幸三、髙橋飛鳥、吉岡藤治、柳澤貴司
  • 学会等名: 日本食物繊維学会第20回学術集会
  • 発表場所: 伊那食品工業株式会社
  • 年月日: 2015-11-28
• [学会発表] 内臓脂肪蓄積に対する高ベータグルカン大麦ご飯の影響：プラセボ対照二重盲検比較試験 (2015)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎、吉岡藤治、柳沢貴司
  • 学会等名: 第36回日本肥満学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2015-10-02
• [学会発表] 大麦β-グルカンの新機能と腸内代謝 (2015)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎
  • 学会等名: 第15回日本抗加齢医学会総会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
  • 年月日: 2015-05-29
  • 招待講演
• [学会発表] 大麦の機能性研究の最新エビデンス (2015)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎
  • 学会等名: 第58回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 門司港ホテル
  • 年月日: 2015-05-21
  • 招待講演
• [学会発表] Effects of beta-glucan content and barley pearling process on the parameters related to metabolic syndrome in diet-induced obese mice. (2015)
  • 著者名/発表者名: Seiichiro Aoe, Yasunori Ichinose, Noriko Kohyama, Kozo Komae, Asuka Takahashi, Toji Yoshioka, Takashi Yanagisawa
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition
  • 発表場所: Pacifico Yokohama, Japan
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [学会発表] 穀物食物繊維の機能性研究に関する最新情報 (2014)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎
  • 学会等名: 日本食物繊維学会第19回学術集会
  • 発表場所: 大妻女子大学
  • 年月日: 2014-11-29 – 2014-11-30
  • 招待講演
• [学会発表] 食物繊維と腸から考えるアンチエイジング食 (2014)
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎
  • 学会等名: 第14回日本抗加齢医学会総会
  • 発表場所: 大阪国際会議場
  • 年月日: 2014-06-06 – 2014-06-08
  • 招待講演
• [学会発表] 大麦または大麦β-グルカン抽出物の摂取が食餌性肥満マウスの耐糖能に及ぼす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 加藤美智子、小前幸三、一ノ瀬靖則、吉岡藤治、青江誠一郎
  • 学会等名: 第68回日本栄養･食糧学会大会
  • 発表場所: 酪農学園大学
  • 年月日: 2014-05-30 – 2014-06-01
• [学会発表] 高炭水化物および高脂肪食の摂取が摂食皮膚炎モデルマウスに及ぼす影響
  • 著者名/発表者名: 小林悦子、高波嘉一、青江誠一郎
  • 学会等名: 第67回日本栄養・食糧学会大会
  • 発表場所: 名古屋大学
• [学会発表] 高脂肪食中の大麦由来β-ｸﾞﾙｶﾝ含量がマウスの耐糖能と腹腔内脂肪蓄積に及ぼす影響
  • 著者名/発表者名: 加藤美智子、椿和文、久下高生、青江誠一郎
  • 学会等名: 第67回日本栄養・食糧学会大会
  • 発表場所: 名古屋大学
• [学会発表] 雑穀の摂取が食餌性肥満マウスの耐糖能に及ぼす影響
  • 著者名/発表者名: 加藤美智子、青江誠一郎
  • 学会等名: 第60回日本栄養改善学会学術総会
  • 発表場所: 神戸国際会議場
• [学会発表] 大麦β-グルカンの健康価値と最新の研究動向
  • 著者名/発表者名: 青江誠一郎
  • 学会等名: 第60回日本栄養改善学会学術総会
  • 発表場所: 神戸国際会議場
  • 招待講演
• [学会発表] 大麦または大麦β-グルカン抽出物の摂取が食餌性肥満マウスの耐糖能に及ぼす影響
  • 著者名/発表者名: 加藤美智子、小前幸三、一ノ瀬靖則、吉岡藤治、青江誠一郎
  • 学会等名: 第68回日本栄養・食糧学会大会
  • 発表場所: 酪農学園大学