研究課題
基盤研究(C)
細胞周期停止を誘導するCDK阻害剤を固形癌細胞株および正常ヒト線維芽細胞株に投与したところ、オートファジーが誘導されるものと誘導されないものに分類された。CDK阻害剤によりオートファジーが誘導された細胞株群にオートファジー阻害処理を加えたところアポトーシスの誘導が観察されたが、オートファジーが誘導されなかった細胞株ではオートファジー阻害処理によりアポトーシスは観察されなかった。これらの結果から一部の固形癌細胞株においてはCDK阻害剤の投与で細胞保護機能を有するオートファジーが誘導され、このような固形腫瘍においてCDK阻害剤とオートファジー阻害剤の併用は新たな治療戦略になりうると考えられた。
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