研究課題
基盤研究(C)
本研究では中性子構造解析において、水素情報を劣化なく最大限に引き出すデータ処理法を確立することで、これまでに類を見ない先駆的なプロトン情報の獲得を目指した。積分精度を向上する新たな手法として最適化ビンの適応と積分領域最適法の開発に成功した。また、実際に茨城県生命物質構造解析装置を用いて、中性子構造解析データを測定し、開発した手法を適応した。従来法と比べて、統計精度、構造モデルの信頼度に向上がみられ、開発した手法が有用であることを実証した。さらに解析結果から、タンパク質の活性部位におけるプロトン化状態と反応に寄与しうる新たな水の存在を観測することに成功し、新たな反応機構モデルを提唱するに至った。
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