配分額 *注記 |
5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
研究概要 |
本研究では, 直接には事実上完全防爆無振動という特長を持ち水素ガス等の可燃性ガス存在下での使用可能性をも有する切断装置であるウォーターカッター(消防用ウォータージェット装置)の対人安全性の向上を目的とし, 長期的観点からは高圧水噴流(ウォータージェット)の安全性や危険性を評価する方法の確立に寄与することを目的としている. 平成24年度末までに, 通常の水のみのウォータージェットおよびスラリージェットにより, 貫通創ができる限界のスタンドオフ距離[穿通損傷限界]および貫通には至ってはいない擦過傷の様な傷が生じる限界のスタンドオフ距離[非穿通性損傷限界]をそれぞれの傷の長さから測定する実験等を行った. 併せて, レンガなどの材料に水ジェット等を当て, その際に出来る傷から各ジェットの切削力を測定した. これらの研究結果はそれ以前の未発表研究結果と合わせ英国BHRA主催の国際シンポジウムにて論文発表された. 平成25年度(最終年度)にはアブレシブジェット(インジェクションタイプの水噴流)における各損傷限界に関する同様の研究を行い, その結果を英国BHRA主催の国際シンポジウム[2014/9/3開催]に論文投稿中である. 併せて今後も, 研究結果の未発表部分に関する論文を米国WJTA主催の国際シンポジウム[2015年開催予定]等にて発表する予定である. 当初の計画では平成24年度からの3年間での完成を想定していた本研究であるが, 研究代表者の平成25年度末での退職に伴う応募資格喪失で研究期間を2年間に短縮せざるを得なかった. その様な状況ではあるが以上述べた通り, 外部への研究結果の公開等で一部平成26年度以降にずれ込んだ部分はあるものの, 当初の研究目的を達成するために本研究において為すべきことは平成24年度と平成25年度の2年間で全て実施できたものと考えている.
|