研究課題/領域番号 |
24520021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
八幡 英幸 熊本大学, 教育学部, 教授 (70284718)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 普遍主義 / 物語 / 判断力 / 格率 / 原則 / 道徳的思考 / 人間的経験 / 規範理論 / 行為原則 / 二層理論 / カント倫理学 / 感情 |
研究成果の概要 |
本研究は次のことを示した:①普遍主義的な倫理学理論は、物語や反省的判断力がもたらす多様な人間的経験の包括的理解なしには機能しない。②物語と反省的判断力は、ある種の観想的な快の感情に導かれ、多様な偶然的要素を包括する新たな秩序を生み出すという共通の機能を持つ。③カントの倫理学理論の場合、そうしたものとの接点は定言命法に即して吟味されるべき個人の格率に見出される。④R. M. ヘアの場合、同様の接点は批判的な道徳的思考によって選ばれるべき直観的レベルの諸原則に見出される。⑤応用倫理や道徳教育の諸課題に対処するためには、一方では普遍主義的な道徳的思考が、他方では多様な人間的経験の理解が不可欠である。
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