研究課題/領域番号 |
24520072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
土井 健司 関西学院大学, 神学部, 教授 (70242998)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2013年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | フィランスロピア / アレクサンドリアのクレメンス / キュプリアヌスの疫病 / 弁証家 / 使徒教父 / 新約外典 / 儀クレメンス文書 / 受肉論 / 救貧 / 古代キリスト教 |
研究成果の概要 |
古代キリスト教における「フィランスロピア」概念の受容史は以下のようになる。2世紀の使徒教父、弁証家においてこの概念はキリスト教独自のものと捉えられていないが、フィロンの影響を受けたアレクサンドリアのクレメンスにおいてはじめてフィランスロピア論が形成された。キリストの救済の働き、さらに救貧を含む愛の業に使われている。また3世紀半ばのキュプリアヌスの疫病関連文書では、信徒の看護の働きについて類縁概念のフィラデルフィアが使われ、4世紀初頭の同様の記事におけるフィランスロピア概念の使用につながる。これらが受肉論を含めたカッパドキア教父の救貧としてのフィランスロピア論の背景にあっと確認された。
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