研究課題
基盤研究(C)
寛政度内裏の造営資料である「御指図御用記」を読み解いた結果、次のことが明らかになった。(1)禁裏画所預の土佐光貞が内裏の障壁画の絵師たちを統率する様子が明らかになった。病気の絵師には同じ流派から後任を選出し、年少の絵師については絵画の技量を確認していた。 (2)土佐派の弟子の中に大坂の絵師が含まれていた。その中の桃田三笑、佐野龍雲の作品を大坂で見出した。しかし画風には土佐派の要素が少ないため、内裏の仕事をするために土佐と結びついた可能性もあった。(3)屏風の飾り方を示した図を数種類見出し、宝永度内裏における観能、寛政度内裏における年中行事の空間が明らかになった。
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あんじゅ
巻: 61 ページ: 7-8
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