研究課題/領域番号 |
24520127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館 |
研究代表者 |
大屋 美那 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (40342943)
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研究分担者 |
川口 雅子 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (70392561)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2012年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コレクション研究 / 国際文化交流史 / 国政文化交流史 |
研究概要 |
国立西洋美術館は、川崎造船所社長であった松方幸次郎により主に1920年代に収集された美術品コレクションの一部を基盤として設立された。松方は1万点に及ぶ美術品を収集したとされるが、松方側に購入記録がなく、多くの作品も散逸したため全体像は不明である。国立西洋美術館はこれまで松方コレクション関連資料を断片的に入手してきたが、海外アーカイブズ等の調査や研究資料の整理・公開は不十分であった。これを踏まえ、本研究では松方コレクション及びそこに含まれる作品に関する資料の系統的な収集と分析、公開を目指した。 平成24年度は、松方コレクションに関連した展覧会図録をリスト化し、同時に国立西洋美術館に保管される図録の整理にもあたった。その対象範囲は当初、松方が取得した作品が展示された展覧会としたものの、個々の図録を精査すると、各展覧会における松方コレクションとの関わり方は多様であることが判明し、初年度はリストの範囲と方針の決定、分類作業を行うにとどまった。その他館外保管の資料に関しては分散範囲を把握して調査の重点個所を特定し、その一つである米国議会図書館で松方幸次郎著の文献の収集を行った。 前年度の成果に基づき、平成25年度は展覧会開催情報を一覧にした「松方コレクションに関する展覧会 : 1922-1960年」をインターネット上で公開した。これは1989年に公刊された同種の成果を更新するものであり、さらなる研究資料収集・整理の足がかりとなるものである。これを踏まえて海外アーカイブズでの調査を行う予定であったが、平成25年6月、本研究渡航先のフランス・パリで研究代表者の大屋美那・国立西洋美術館主任研究員が病のため急逝し、計画遂行を断念せざるを得なくなってしまった。多くの課題を未解決のまま残すこととなったが、将来、また別の形で松方コレクション研究を再開し、その成果を公にしていきたいと考えている。
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