初期近代イギリス劇における視覚的表現手法の演劇空間論的観点からの研究

• 研究課題/領域番号: 24520265
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 英米・英語圏文学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 市川 真理子 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (80142785)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: theatre / stage / staging / play-text / stage-direction / 劇場 / ステイジング / 劇テクスト / ト書き / 舞台 / 上演 / テクスト / ドア

研究成果の概要

シェイクスピア劇をはじめとする初期近代イギリス劇が上演されたロンドンの劇場では、現代のような大掛かりな舞台装置は使われなかった。しかし、ト書きやせりふに内在する情報を細かく分析すると、舞台構造や小道具等を巧みに利用した初期近代イギリス劇特有の空間的メタファーとも呼べるような視覚的表現を駆使していたことがわかる。テクストの分析を通して、こうした手法を解明することを目指し、とりわけ、左右のドアの使用方法が、時として、観客の観劇経験を左右するような極めて深いインパクトを与える手段となり得ることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] “The stage is hung with blacke”: On the Use of Black Curtains for Tragedies in the Early Modern Period (2014)
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 雑誌名: Theatre Notebook 巻: 68 ページ: 153-188
  • 査読あり
• [雑誌論文] Shylock and the Use of Stage Doors (2013)
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 雑誌名: Theatre Notebook 巻: 67 ページ: 126-140
  • 査読あり
• [学会発表] " Enter to/at the door"
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 学会等名: 7th Blackfrars Conference
  • 発表場所: American Shakespeare Center
• [図書] Moving Shakespeare Indoors, ed. Gurr and Karim-Cooper (2014)
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 出版者: Caambridge University Press
• [図書] Moving Shakespeare Indoors (2014)
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 出版者: Cambridge University Press
• [図書] Cambridge World Shakespeare Encyclopedia (2014)
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 出版者: Cambridge University Press
• [図書] The Shakespearean Stage Space (2013)
  • 著者名/発表者名: Mariko Ichikawa
  • 総ページ数: 235
  • 出版者: Cambridge University Press
• [図書] シェイククスピアと演劇文化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 市川真理子
  • 出版者: 研究社
• [備考] 東北大学研究者紹介
  • URL: http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/51a93bdf77d975c55322253418f5bb2b.html
• [備考] 東北大学研究者紹介
  • URL: http://db.tohoku.ac.jp/whois/