研究課題/領域番号 |
24520386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
宇戸 清治 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30185053)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | タイ / 近代小説 / 物語構造 / コード分析 / 近代文学 / 物語の構造 / タイ近代文学 / ドークマーイ・ソット / 良き国民 / ラッタニヨム / 文学テクスト |
研究成果の概要 |
本研究を通じ、タイ近代小説の構造的特質には通時的なものと共時的なものがあることが分かった。前者では、タイの小説が思想や宗教という大きな体系の一部を成しており、文学が哲学や思想にまで影響を及ぼしている日本とは正反対である。また表現手段についても、近代小説とそれ以前の古典文学では断絶がある。後者では、物語の構造がエピソードの連環に留まり、人間や社会が多面的、重層的に描かれていないことが判明した。さらに特定の作品をコード分析した結果、言論統制の時代には政府批判のため、暗喩などの手法が多用されたことが分かった。近代小説を構造、物語、思想によってジャンル分けできたことで将来のタイ文学研究の基礎が整った。
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