研究課題/領域番号 |
24520430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大津 隆広 九州大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (90253525)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 手続き的制約 / 言語構造 / 照応 / 直示的表現 / 省略 / 文断片的発話 / 飽和 / 自由拡充 / 語用論的推論 / 関連性理論 / 発話解釈 / 心的表示 / 直示表現 / 解釈的類似性 / メタ表示 / 手続き的情報 / 照応表現 / 省略表現 / 語用論的意味拡充 |
研究成果の概要 |
手続き的制約は言語構造の弁別化に有効である。do it照応や空補文照応は指示対象をコンテクストから義務的に補充する意味的手がかりを符号化している点で飽和という表意構築プロセスと関わる。それに対して、do thisのような直示的表現は聞き手の注意を直示領域の特定の項目へ向ける。一方、論理形式に欠損要素をもつ言語構造として、動詞句削除は、統語的手がかりが義務的に非明示要素の補充を指図する点で飽和が関わっている。また、文断片的発話の意味解釈には自由拡充という表意構築のプロセスが関わり、自由拡充を要する典型的な構造よりも相対的に大きい処理労力を相殺する認知効果を得るのは、慣習的に使用されるからである。
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