直示と指示・照応の面から見たドイツ語指示表現の研究

• 研究課題/領域番号: 24520470
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 言語学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 吉田 光演 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (90182790)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: 意味論 / 統語論 / 語用論 / ドイツ語 / 日本語 / 指示表現 / 直示 / 対照言語学 / 英語 / 指示照応 / 直示表現

研究成果の概要

本研究は、ドイツ語指示詞der、英語this/that、定冠詞der、日本語指示詞コソアに着目し、先行研究の検討とWeb上のデータの比較を通じて、それらの意味の共通性と相違を考察し、次の点を明らかにした。(1)発話場面の直示と文脈照応の機能は指示表現という点で統一的に把握できる。(2)近接・遠距離の対立はドイツ語では明示的ではなく、近接と非近接のdieser, derの対比がある。(3)日本語のソ系とドイツ語derは、距離と無関係に話者の視点に応じて指示対象が変動する。それは、話者が直接に操作できない間接的参照視点が介在する変項解釈や、人称代名詞との対比で話題転換を導入する役割を果たす。

研究成果

• [雑誌論文] 日本語・ドイツ語・英語の指示詞の比較に関する一考察 (2014)
  • 著者名/発表者名: 吉田 光演
  • 雑誌名: 欧米文化研究 巻: 21号 ページ: 31-46
  • NAID: 40020309018
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 現代ドイツ語における指示代名詞 der/das/dieの特徴について (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田 光演
  • 雑誌名: ドイツ文学論集 巻: 46 ページ: 67-81
  • NAID: 120005348345
  • 査読あり
• [学会発表] Coreference puzzles between definite and indefinite noun phrases within a text: Towards a syntactic, semantic, and pragmatic solution (2013)
  • 著者名/発表者名: Mizota, Satoshi and Yoshida, Mitsunobu
  • 学会等名: International Workshop at Japanese-German contrastive studies on the interaction between structure and function - main focus on modality
  • 発表場所: Hokkaido University
• [学会発表] Universalgrammatik als Schnittstelle zwischen der syntaktischen Strukturbildung und der situationsgesteuerten Erkenntnisbildung (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshida, Mitsunobu
  • 学会等名: 日本独文学会(2013年度秋季研究発表会, シンポジウム "Linguitische Sprachphilosophie, 司会：田中愼"))
  • 発表場所: 北海道大学
• [学会発表] 同一指示のパズル ― 定名詞句、不定名詞句のテクスト内照応における指示の問題― (2013)
  • 著者名/発表者名: 溝田悟士・吉田光演
  • 学会等名: 第95回広島独文学会研究発表会
  • 発表場所: 広島大学
• [学会発表] Japanische Demonstrativpronomina: dreiteilig oder zweiteilig? (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshida, Mitsunobu
  • 学会等名: Arbeitstagung Japan-Muenchen LMU August 2012
  • 発表場所: ミュンヘン大学（ドイツ）
• [学会発表] 現代ドイツ語における指示代名詞derの特徴について (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉田光演
  • 学会等名: 日本独文学会中国四国支部
  • 発表場所: 広島大学
• [図書] Linguistische Sprachphilosophie, 分担「統語的構造構築と対象指示・状況認知とのインターフェースとしての普遍文法に向けて」 (2014)
  • 著者名/発表者名: Tanaka, Sh.(ed.), Tanaka, Sh., Leiss, E., Nishiwaki, M., Muroi, Y., Yoshida, M., Abraham, W.
  • 総ページ数: 97
  • 出版者: 日本独文学会 (日本独文学会研究叢書)
• [図書] 文形成とモダリティの相互関係(日本独文学会研究叢書92)「独立型主文ob疑問文の統語論と意味論」（分担) (2013)
  • 著者名/発表者名: 森芳樹(編)、森芳樹、岡野伸哉、Ingrid Kaufmann、吉田光演、城本春佳、高祐輔 (分担執筆)
  • 総ページ数: 92
  • 出版者: 日本独文学会
• [図書] 講座ドイツ言語学・第１巻「ドイツ語の文法論」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡本順治, 吉田光演（共編）
  • 出版者: ひつじ書房
• [図書] 独立型主文ob-疑問文の統語論と意味論(「文形成とモダリティの相互関係」所収) (2013)
  • 著者名/発表者名: 森芳樹, 吉田光演, Ingrid Kaufmann, ほか2名（共著）
  • 出版者: 日本独文学会（独文学会研究叢書）
• [備考] YOSHIDA-HP
  • URL: http://home.hiroshima-u.ac.jp/mituyos/
• [備考] 広島大学 Yoshida-HP
  • URL: http://home.hiroshima-u.ac.jp/mituyos/
• [備考] 広島大学学術情報リポジトリ（現代ドイツ語における指示代名詞der/das/die の特徴について ）
  • URL: http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00035262
• [備考] Yoshida-HP
  • URL: http://home.hiroshima-u.ac.jp/mituyos/