研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「主語」は古い時代の英語では義務的存在ではなく、意味的に必要とされる場合のみ統語的に具現化されていたことを証明し、現代英語のように常に音声を伴って統語的に具現化されるようになった経緯を明らかにした。古い時代において、英語はいわゆる内容語と言われる名詞や動詞、形容詞などの語彙的要素から出来ていて、機能範疇は存在せず意味的に必要とされる文法的要素のみが具現化される語彙・意味優位型の言語であった。そして主語の存在しない非人称構文が使用されていた。時代を経るにつれて統語構造優位な言語に変化していき、意味的に必要性がなくても常に「主語」が節構造の中に存在する言語に変化した。
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Periphrasis, Replacement and Renewal: Studies in English Historical Linguistics
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