研究課題
基盤研究(C)
本研究は、京都府竹野郡木津村(現京丹後市)の役場文書の整理と翻刻を行いながら、行政の最小単位としての地域社会の中で、1930年代以降の戦争がいかなる歴史的意味をもっていたのかを、社会史的かつ総合的に考察することを課題とした。その結果、明らかになったのは、明治以降、地域社会に埋め込まれた徴兵制とそれによって形成された戦争文化が総力戦体制の基軸となったこと、経済更生運動にともなって形成された行政村の組織化を利用して総力戦体制が構築され、やがて戦時体制が地域社会に覆いかぶさり、はぐくまれつつあった自治の契機を破壊していく、ということである。
すべて 2016 2015 2012 その他
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件) 備考 (1件)
原田敬一編『地域のなかの軍隊 近畿編 商都の軍隊』
巻: 4 ページ: 155-179
http://www.city.kyotango.lg.jp/kyoiku/bunka/sonota/documents/kitsumurayakuba.pdf