研究課題
基盤研究(C)
本研究は、国連の集団安全保障の要ともいえる経済制裁において、制裁に起因する無辜の住民への被害防止のために導入されたスマート・サンクションが引き起こしている人権侵害をいかにして防止することができるのかについて検討したものである。検討の結果、スマート・サンクションは、司法手続を経ずに制裁対象が指定される結果、財産権や移動の自由などの人権問題を引き起こす恐れがあるが、安保理によるオンブズパーソン制度の導入とその強化によってかなりの程度改善されつつあることが明らかとなった。
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