ドイツの開発援助への本格的な参入は1950年代半ばであった。ドイツは援助を受け入れる国から援助資金を供給する国へと早期に転換し,61年には連邦経済協力省が設立された。ドイツと世界銀行との関係は,この50年代後半から60年代前半に構築された。60年代後半には,ドイツにおいて世銀債が大規模に発行され,世銀との関係が強化された。この過程において,ドイツ銀行やドレスナー銀行も,世銀融資に積極的に関与するようになった。世銀はEEC未加盟のヨーロッパ諸国への復興援助のみならず,アジア・中南米諸国への開発援助にマルクを活用した。
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