研究課題
基盤研究(C)
今世紀における日本企業の組織の大きな変化は、(純粋)持株会社形態をとる企業が増加したことである。本研究はこの変化が起きた背景とその帰結について、特に企業価値への影響に注目しながら分析するものである。分析の結果、持株会社への移行は本社から事業(子会社)への分権化が主たる動機となっていることが判明した。平均的に見ると、持株会社化は企業価値の向上をもたらしていない。むしろ、持株会社化した企業の価値は、比較可能な企業に比べ、平均的に10%ほど低下しているものと推計される。
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RIETI Discussion Paper Series
巻: 15-E-019 ページ: 1-47
フィナンシャル・レビュー
巻: 121 ページ: 69-90