日本企業における雇用の境界と人材活用の変化に関する実証研究

• 研究課題/領域番号: 24530454
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 経営学
• 研究機関: 一橋大学
• 研究代表者: 島貫 智行 一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (40454251)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
• キーワード: 経営学 / 人的資源管理 / 雇用 / 労働市場 / 境界

研究成果の概要

本研究は、日本企業における正規社員と非正規社員の人材活用の組合せやそれが従業員に与える影響について、雇用の境界という観点から検討した。雇用の境界とは、正規社員の
人材活用と非正規社員の人材活用の接合部分を意味し、正規社員と非正規社員の間の仕事の類似性や、非正規社員から正規社員への移行可能性などから捉えられる。本研究の分析結果によれば、長期雇用や内部育成、成果主義的評価・処遇にはいずれも正規社員のモラールを高める効果があるが、その効果は境界の設計により調整されることが示された。今後は正規社員と非正規社員それぞれの人材活用だけでなく、雇用の境界のような人材活用の相互関係を捉える研究が必要である。

研究成果

• [雑誌論文] 日本企業の人事管理と組織の柔軟性 (2017)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 雑誌名: 日本労働研究雑誌 巻: 683 ページ: 75-86
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 事務系派遣スタッフのキャリア－職種経験パターンからの分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 雑誌名: 佐藤博樹・大木栄一編『人材サービス業の新しい役割－就業機会とキャリアの質向上のために』有斐閣（図書所収論文） 巻: - ページ: 18-43
• [雑誌論文] 生産分野の派遣スタッフの仕事・労働条件とキャリア、就業意識 (2014)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 雑誌名: 佐藤博樹・大木栄一編『人材サービス業の新しい役割－就業機会とキャリアの質向上のために』有斐閣（図書所収論文） 巻: - ページ: 96-120
• [雑誌論文] 事務系派遣営業所の運営と課題－独立系企業と資本系企業の比較分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 雑誌名: 佐藤博樹・大木栄一編『人材サービス業の新しい役割－就業機会とキャリアの質向上のために』有斐閣（図書所収論文） 巻: - ページ: 144-176
• [雑誌論文] 日本企業における正規社員の人事管理と職場のモラール：正規・非正規の境界設計のモデレート効果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 雑誌名: 日本経営学会誌 巻: 30号 ページ: 51-63
  • NAID: 110009577654
  • 査読あり
• [学会発表] Are Temporary Agency Jobs Bad Employment Contracts or Bad Employment Relationships? Evidence from Japan (2016)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: Lecture Series of the Project "Protecting the Weak"
  • 発表場所: Frankfurt am Main, Germany
  • 年月日: 2016-01-27
  • 招待講演
• [学会発表] 日本企業の人事部門は強いのかー人事担当役員データの分析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 学会等名: 2016年度組織学会研究発表大会
  • 発表場所: 兵庫県立大学（兵庫県神戸市）
• [学会発表] Changes in the Power of the HR Executive in Japanese Firms, 1990-2015 (2016)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: Labor and Employment Relations Association, 68th Annual Meeting
  • 発表場所: Minneapolis, MN, USA
  • 国際学会
• [学会発表] Changes in the Power of the HR Department in Japanese Firms 1990-2015 (2016)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: 14th International Conference on Human Resource Management 2016
  • 発表場所: Victoria, BC, Canada
  • 国際学会
• [学会発表] Are Temporary Agency Jobs Bad Employment Contracts or Bad Employment Relationships? Evidence from Japan (2016)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: British Universities Industrial Relations Association, Annual Conference 2016
  • 発表場所: Leeds, UK
  • 国際学会
• [学会発表] Can Low-skilled Temps Achieve Upward Job Mobility by Working Temporarily at Firms? : Evidence from Japan (2015)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: British Universities Industrial Relations, Annual Conference 2015
  • 発表場所: Leicester, UK
  • 年月日: 2015-06-25
  • 国際学会
• [学会発表] Can Low-skilled Temps Experience Upward Job Mobility through Staying Temporarily at Firms? : Evidence from Japan (2015)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: Labor and Employment Relations Association, 67th Annual Meeting
  • 発表場所: Pittsburgh, PA, USA
  • 年月日: 2015-05-30
  • 国際学会
• [学会発表] Why Low-skilled Temporary Agency Workers Tend to Stay in Bad Jobs: Evidence from Japan (2014)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: British Universities Industrial Relations Association, Annual Conference 2014
  • 発表場所: London, UK
  • 年月日: 2014-06-26
• [学会発表] Why Low-skilled Temporary Agency Workers Tend to Stay in Bad Jobs: Evidence from Japan (2014)
  • 著者名/発表者名: Tomoyuki Shimanuki
  • 学会等名: Labor and Employment Relations Association, 66th Annual Meeting
  • 発表場所: Portland, OR, USA
  • 年月日: 2014-05-31
• [図書] 派遣労働という働き方― 市場と組織の間隙 (2017)
  • 著者名/発表者名: 島貫智行
  • 総ページ数: 342
  • 出版者: 有斐閣