研究課題
基盤研究(C)
所属集団の選択肢が少ない閉鎖的な社会環境(「低関係流動性環境」)では、選択肢の多い高関係流動性環境と比べ、1) 周囲より抜きんでて協力的な者(突出協力者)に対する評価が低く、2) 人々が自らの協力行動の抑制や隠蔽を行いやすい、との仮説を検討した。国際比較研究や実験室実験を含む6つの研究からの知見の一部は仮説に沿ったものであり、また新たな発見を促すものであった。だが一方で、特に最終年度の研究においては、仮説とは全く逆の結果が得られてしまい、その原因は特定されていない。このことは、本研究の理論仮説に未解明の問題が潜んでいることを強く示唆しており、今後なお一層の検討を要求するものである。
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