研究課題
基盤研究(C)
本研究では、光受容タンパク質PYPの光反応途中において、高強度中赤外光を照射し、特定振動モードを選択的に励振する。その効果を観測することで、超高速反応を実現しているプロトン移動と構造異性化との協調機構を解明することを目的とした。中赤外光照射による反応過程の変化(促進、抑制、分岐など)は本システムの測定精度(< 10<sup>-4</sup>)では有意の差としては現れなかったが、本研究手法により、初期状態における振動エネルギーフローの全容を明らかにすることができた。また、フェムト秒誘導ラマン散乱測定によって、励起状態における超高速水素結合ダイナミクスを世界で初めてとらえることに成功した。
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Ultrafast Phenomena XIX
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