研究課題
基盤研究(C)
近年のフェムト秒レーザー技術の進歩により、多価イオン状態の分子物性について多くの情報が得られるようになった。本研究は電子伝播関数プログラムを改良することで、2価の1-クロロ-2-ブロモエタンのC-C結合自動解離過程を研究することを目的とする。結果として多価イオン状態を計算する電子伝播関数プログラムの改良に成功し、従来用いられるADC(2)法と遜色ない結果を効率的に得られることが分かった。このプログラムを用いて2価の1-クロロ-2-ブロモエタンのC-C結合解離過程を探索したが、単純な解離過程はほとんど存在せず、結合解離には振動-電子相互作用といった量子効果の考慮が必要であることが分かった。
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)
International Journal of Quantum Chemistry
巻: 114 号: 9 ページ: 577-586
10.1002/qua.24625