研究課題
基盤研究(C)
イオン液体の当量伝導度と粘度の積であるワルデン積の微視的起源を明らかにするために、各種イオン液体の交流電気伝導度と粘性緩和スペクトルを実験的に測定し、両者の緩和時間の比較を行った。カチオンのアルキル鎖長の増大に伴うワルデン積の減少は、高周波ずり弾性率の低下で説明された。アルキル鎖長が同程度の場合には、粘度の増加と共に、伝導度の緩和が粘度の緩和より速くなりワルデン積が増加した。中性子準弾性散乱で報告された微視的構造緩和と比較すると、高粘度域では両緩和共に構造緩和より遅くなるが、粘度のほうがデカップリングの大きさが大きく、そのために粘度と伝導度の間のデカップリングが起こることが示された。
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