天然物由来のシガテラ解毒物質の単離、構造決定および作用機序の解明

• 研究課題/領域番号: 24550192
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 濱田 季之 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (40321799)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: シガテラ解毒活性 / 化学構造 / 植物 / 海洋生物 / 構造活性相関 / マレーシア / 国際情報交換 / 海綿 / キダチトウガラシ / ザクロ / ベニスモモ / ペプチド / アルカロイド / 紅藻 / ブロモインドール

研究成果の概要

世界最大規模で発生している魚毒食中毒であるシガテラの予防ならびに治療を目的として、薬用植物、海洋無脊椎動物、海藻からのシガテラ解毒物質の探索を行った。マレーシア産海綿から有機化学的手法を用いて分離・精製を行い、5種類のブロモピロール類縁体を単離した。沖縄産キダチトウガラシCapsicum frutescens L.から5種類のカプサイシン類縁体を単離した。6種類の合成物を加えた11種類のカプサイシン類縁体と一緒にシガテラ解毒活性試験を行い、構造活性相関を行った。さらに、紅藻由来のブロモインドール化合物について、構造活性相関研究を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Asymmetric Synthesis of Ampelomin A and <i>ent</i>-Epiampelomin A (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuji Koyanagi, Toshiyuki Hamada, Tetsuo Iwagawa, and Hiroaki Okamura
  • 雑誌名: Journal of Oleo Science 巻: 64 号: 4 ページ: 449-454
  • DOI: 10.5650/jos.ess14212
  • NAID: 130005061329
  • ISSN: 1345-8957, 1347-3352
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Base-catalyzed Asymmetric Diels-Alder Reaction of N-Nosyl-3-hydroxy-2-pyridone with a Chiral Acrylate, and Its Application to the Synthesis of Aminocarbasugars (2015)
  • 著者名/発表者名: Ryuji Ohira, Toshiyuki Hamada, Satoaki Onitsuka, and Hiroaki Okamura
  • 雑誌名: Global Science and Technology Forum JChem 巻: 2
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Manoalide-related Sesterterpene from the Marine Sponge Luffariella variabilis (2015)
  • 著者名/発表者名: Toshiyuki Hamada, Daisuke Harada, Mitsunobu Hirata, Keisuke Yamashita, Kishneth Palaniveloo, Hiroaki Okamura, Tetsuo Iwagawa, Naomichi Arima, Toshiyuki Iriguchi, Nicole J. de Voogd and Charles S. Vairappan
  • 雑誌名: Natural Product Communications 巻: 10
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The bioassay-guided isolation of growth inhibitors of adult T-cell leukemia (ATL), from the Jamaican plantHyptis verticillata, and NMR characterization of hyptoside (2012)
  • 著者名/発表者名: T. Hamada, Y. White, M. Nakashima, Y. Oiso, M. Fujita, H. Okamura, T. Iwagawa, N. Arima
  • 雑誌名: Molecules 巻: 17 ページ: 9931-9938
  • 査読あり
• [学会発表] マレーシア産海綿Niphates caribica由来の二次代謝産物の研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山下 慧介・平田 美信・原田 大輔・鬼束 聡明・岡村 浩昭・バイラッパン チャールス・濱田 季之
  • 学会等名: 第９５回日本化学会春季年会
  • 発表場所: 日本大学理工学部（千葉県船橋市）
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] キダチトウガラシ由来のシガテラ解毒物質の探索 (2015)
  • 著者名/発表者名: 仮屋崎 綾、平田 美信、鬼束 聡明、岡村 浩昭、濱田 季之
  • 学会等名: 第９５回日本化学会春季年会
  • 発表場所: 日本大学理工学部（千葉県船橋市）
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] 核小体ストレス応答による腫瘍進展制御と革新的抗癌治療法の創生 (2015)
  • 著者名/発表者名: 川畑拓斗、河原康一、堀口史人、上条陽平、山本雅達、新里能成、南謙太郎、Moinuddin F.M.、田辺寛、藤本啓汰、土屋理佐子、有馬一成、濱田季之、古川龍彦
  • 学会等名: 日本薬学会 第135回年会
  • 発表場所: 兵庫医療大（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-25 – 2015-03-28
• [学会発表] Spatio-temporal assessment of nucleolar stress response by a novel visualized reporter system and its application of anti tumor drugs discovery (2015)
  • 著者名/発表者名: Takuto Kawahata, Kohichi Kawahara, Fumito Horikuchi, Kazuma Arima, Toshiyuki Hamada, Tatsuro Furukawa
  • 学会等名: 細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング（国際シンポジウム）
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都府京都市）
  • 年月日: 2015-01-26 – 2015-01-27
• [学会発表] シソ目植物由来の生物活性物質の探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森川 梓生・平田 美信・鳥塚 真璃亜・岩川 哲夫・岡村 浩昭・濱田 季之
  • 学会等名: 日本化学会 第９３回春季年会
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [学会発表] アサ科植物キリエノキの二次代謝産物の構造と生物活性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 杉田 梨恵・田知行 紘太・岩川 哲夫・岡村 浩昭・濱田 季之
  • 学会等名: 日本化学会 第９３回春季年会
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [学会発表] 鹿児島県近海産フレリトゲアメフラシ由来の二次代謝産物の研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉井 一史・西 一駿・平田 美信・原田 大輔・杉田 梨恵・岩川 哲夫・岡村 浩昭・濱田 季之
  • 学会等名: 日本化学会 第９３回春季年会
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [学会発表] マレーシア産海綿由来の二次代謝産物についての研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 原田 大輔・平田 美信・岩川 哲夫・岡村 浩昭・濱田 季之・Vairappan, Charles
  • 学会等名: 日本化学会 第９３回春季年会
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [学会発表] マレーシア産海綿由来の生物活性ペプチドの探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 平田 美信・原田 大輔・岩川 哲夫・岡村 浩昭・濱田 季之・Vairppan, Charles
  • 学会等名: 日本化学会 第９３回春季年会
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [図書] 薬剤耐性を克服する新規抗がん剤の有用性 ―トロピカルプラント Hyptis verticillata Jacq由来の新規リグナム系化合物 hyposide- (2015)
  • 著者名/発表者名: 有馬直道、Yohann White, 吉満 誠、濱田季之
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: 化学工業 （化学工業社）