研究課題/領域番号 |
24560514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
李 海悦 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20555734)
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研究分担者 |
山田 晃 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20159213)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2012年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 音波トモグラフィ / 渦風速場測定 / 符号変調音波送受信 / 音波伝搬時間測定 / 音波送受信アレイ / 風源位置推定 |
研究概要 |
基本的に25年度研究実施計画に沿った検討を行いほぼ計画どおりの成果が得られた。具体的には渦の突風風速監視システムを実現する目的で、耐周囲雑音性能向上と多チャンネル同時音波送受信測定が可能な、疑似ランダム符号変調方式多チャンネル同時送受信システムを構築した。その際の符号変調受信波の復調計算(相関計算による伝搬時間の算出処理)に、並列グラフィック演算ユニット(GPU)を用いた。これにより、渦の風速場の時間変化(主に渦の移動速度)よりも短い1s以内程度のフレームレートで、監視領域内の風速場を連続再現できるシステムを実現可能にした。室内模擬試験装置を用いた渦風速場のリアルタイム追跡性能試験を行った結果、渦の寸法、移動中心位置、風速最大値など全の評価項目について、要求性能を満足する結果が確認できた。さらに、以上の室内模擬試験の成果を踏まえて、屋外風速監視システムの実現に向けた検討を行った。その手始めとして、単経路屋外長距離風速測定装置を製作し、送信音波周波数20kHz、観測範囲5m~40mの条件のもとで風速測定試験を行った。その結果、距離の伸長に伴う音波減衰の増大や、地表反響波や周囲騒音の混入の影響を回避して、屋外長距離間の平均風速を高精度かつリアルタイム(測定時間間隔1s程度)に測定できる結果が確認できた。研究代表者が職を離れたため、最終年度(26年度)に予定していた研究計画が実施出来なかったが、今後チャンネル数を追加した装置全体を完成させることにより、屋外渦風速場をリアルタイムで監視できるトモグラフィシステムが実現できる見通しが示された。
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