研究課題
基盤研究(C)
当初計画どおりに研究は進まなかった。研究の端緒となった論文の実験項に,ことごとく再現性の問題があった。固定化触媒の鍵となるルテニウム錯体の合成でさえも,多くの試行錯誤を繰り返し,当初目標とした固体酸触媒の開発には至らなかった。しかし,新規な固定用錯体触媒の合成には成功し,その収率改善も達成した。また,固定化用の新たな錯体触媒も複数合成することに成功した。また新触媒系によるベックマン転位もみつかった。試行錯誤の中でさまざまな知見は得られ,個人的には非常に重要と確信する研究課題をみつけた。すでに研究期間は終了したが,これらの得た知見を活かして,今後も固体酸触媒の研究は継続する。
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ケミカルエンジニヤリング
巻: 65 ページ: 93-100
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~oshiki/