Ｍ期凝縮染色体の構築原理の解明：コンデンシン複合体は染色体上で何をしているか

• 研究課題/領域番号: 24570006
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 遺伝・ゲノム動態
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 須谷 尚史 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (30401524)
• 研究協力者: 坂田 豊典
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 染色体 / 染色体凝縮 / 染色体分配 / 転写 / 分裂酵母 / ChIP-seq法 / 染色体高次構造 / ChIP-seq / 単鎖DNA / 細胞周期

研究成果の概要

コンデンシン複合体は染色体DNAを凝縮された形状へと変換する役割をもつ、正確な遺伝情報継承に不可欠な機能を果たす因子である。本研究課題ではコンデンシン複合体が染色体上のどこに結合しているかを正確にマッピングすることにより、コンデンシンの凝縮過程における分子機能の解明を目指した。その結果、転写反応により生じる単鎖DNA構造を認識しこれを解消することが、コンデンシンの果たす重要な役割の一つであることが見いだされた。

研究成果

• [雑誌論文] Dissecting the first and the second meiotic divisions using a marker-less drug-hypersensitive fission yeast. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuki Aoi, Masamitsu Sato, Takashi Sutani, Katsuhiko Shirahige, Tarun M Kapoor, and Shigehiro A Kawashima.
  • 雑誌名: Cell cycle 巻: 13 号: 8 ページ: 1327-1334
  • DOI: 10.4161/cc.28294
  • 査読あり
• [学会発表] Condensin precludes interference from transcription-driven DNA unwinding in mitotic chromosome condensation (2014)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sutani
  • 学会等名: The 9th 3R Symposium "3R and beyond"
  • 発表場所: 御殿場高原ホテル（静岡県御殿場市）
  • 年月日: 2014-11-17 – 2014-11-21
• [学会発表] 染色体凝縮因子による染色体リセット (2014)
  • 著者名/発表者名: 須谷尚史
  • 学会等名: 国立遺伝学研究所研究会「表現型と遺伝子型のミッシングリンクをつなぐ」
  • 発表場所: 遺伝学研究所（静岡県三島市）
  • 年月日: 2014-06-27 – 2014-06-28
  • 招待講演
• [学会発表] Expulsion of ongoing RNA polymerase II from mitotic chromosomes by condensin (2014)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sutani, Toyonori Sakata, Katsuhiko Shirahige
  • 学会等名: 高等研究所カンファレンス "Chromoatin decoding"
  • 発表場所: 国際高等研究所（京都府木津川市）
  • 年月日: 2014-05-12 – 2014-05-15
• [学会発表] Condensin complex negates an inhibitory effect of gene transcription on mitotic chromosome segregation. (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sutani, Katsuhiko Shirahige
  • 学会等名: 7th International Fission Yeast Meeting
  • 発表場所: University of London, London, UK
• [学会発表] Transcription Regulation by SMC proteins (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sutani, Katsuhiko Shirahige
  • 学会等名: Message from yeast to epigenetics
  • 発表場所: グランディア芳泉（福井県あわら市）
  • 招待講演
• [学会発表] コンデンシン複合体はM期遺伝子転写のもつ染色体分配に対する障害作用を解消する (2013)
  • 著者名/発表者名: 須谷尚史、坂田豊典、中戸隆一郎、白髭克彦
  • 学会等名: 国立遺伝学研究所研究会「染色体DNAの安定維持の分子メカニズム」
  • 発表場所: 国立遺伝学研究所（静岡県、三島市）
  • 招待講演
• [学会発表] Cohesin resolves interference between mitotic gene transcription and chromosome segregation. (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sutani, Toyonori Sakata, Mai Ishibashi, Ryuichiro Nakato, Masashige Bando, Katsuhiko Shirahige
  • 学会等名: 18th ICBM Symposium; SMC proteins from molecule to disease
  • 発表場所: 東京大学弥生講堂（東京都文京区）
• [学会発表] コンデンシンは遺伝子転写がもつM期染色体分配に対する阻害的効果を中和する (2012)
  • 著者名/発表者名: 須谷尚史、中戸隆一郎、鈴木穣、白髭克彦
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡）
  • 招待講演
• [学会発表] コンデンシンは遺伝子転写がもつM期染色体分配に対する阻害的効果を中和する (2012)
  • 著者名/発表者名: 須谷尚史、石橋舞、中戸隆一郎、白髭克彦
  • 学会等名: 第30回染色体ワークショップ
  • 発表場所: 淡路夢舞台国際会議場（兵庫）