植物の生殖器官発達に働く小胞輸送因子の機能解析

• 研究課題/領域番号: 24570052
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 植物分子生物・生理学
• 研究機関: 島根大学
• 研究代表者: 中川 強 島根大学, 総合科学研究支援センター, 教授 (30202211)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 植物 / 生殖器官 / 花粉 / 小胞輸送 / オルガネラ / 小胞 / シロイヌナズナ

研究成果の概要

生殖器官の形成は生物種の保存に必須な重要イベントである。我々は植物の生殖器官の形成を制御する分子メカニズムの解明を目指して突然変異体を用いた研究を進めた。その結果、花粉できずに花粉が死んでしまう変異体が見つかり、小胞輸送に必要な遺伝子の働きが示された。小胞輸送は細胞内の様々な物質の輸送・分泌に働いている。今回の研究により、植物の生殖器官が正しく発達するためには小胞輸送の機能により物質が正しく輸送される必要があることが示された。

研究成果

• [雑誌論文] Redundant function of two Arabidopsis COPII components, AtSec24B and AtSec24C, is essential for male and female gametogenesis (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuji Tanaka
  • 雑誌名: Planta 巻: Vol.238 号: 3 ページ: 561-575
  • DOI: 10.1007/s00425-013-1913-1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of Gateway Binary Vectors R4L1pGWB Possessing the Bialaphos Resistance Gene (<i>bar</i>) and the Tunicamycin Resistance Gene as Markers for Promoter Analysis in Plants (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuji TANAKA
  • 雑誌名: Ｂｉｏｓｃｉｅｎｃｅ， Ｂｉｏｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， ａｎｄ Ｂｉｏｃｈｅｍｉｓｔｒｙ 巻: 77 号: 8 ページ: 1795-1797
  • DOI: 10.1271/bbb.130405
  • NAID: 10031195839
  • ISSN: 0916-8451, 1347-6947
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of the Gateway recycling system for multiple linking of expression cassettes in a defined order, and direction on Gateway compatible binary vectors (2013)
  • 著者名/発表者名: Kimura, T., Nakao, A., Murata, S., Kobayashi, Y., Tanaka, Y., Shibahara, K., Kawazu, T. and Nakagawa, T.
  • 雑誌名: Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 巻: 77 ページ: 430-434
  • 査読あり
• [学会発表] 複数遺伝子クローニングシステムを用いた種々植物への多重遺伝子導入と発現解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中川強、税所利基、芝原健太、木村哲哉
  • 学会等名: 日本農芸化学会2015年度大会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] BiFC法による植物クラスリン輸送経路のタンパク質選別機構の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 西村浩二、松波絵理香、石川翔太、地阪光生、長屋敦、横田一成、中川強
  • 学会等名: 日本農芸化学会2015年度大会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] Expression Analysis of Multi-gene Constructs in Various Plants (2015)
  • 著者名/発表者名: Nakagawa T., Saisho T., Shibahara K., Kimura T.
  • 学会等名: 第56回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 東京農業大学 世田谷キャンパス
  • 年月日: 2015-03-16 – 2015-03-18
• [学会発表] シロイヌナズナ液胞輸送経路におけるクラスリン輸送系の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松波絵理香、中川強、地阪光生、長屋敦、横田一成、西村浩二
  • 学会等名: 第56回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 東京農業大学 世田谷キャンパス
  • 年月日: 2015-03-16 – 2015-03-18
• [学会発表] 植物用複数遺伝子クローニングシステムの開発と種々植物における発現解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中川強、芝原健太、税所利基、木村哲哉
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] BiFC法によるシロイヌナズナクラスリン重鎖と軽鎖の相互作用に関わる点変異解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西村浩二、石川翔太、松波絵理香、山内淳司、本間圭一、中川強、地阪光生、長屋敦、横田一成
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] 複数遺伝子の発現が可能な植物形質転換用リサイクルベクターシステムの開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 芝原健太、田中優史、木村哲哉、中川強
  • 学会等名: 日本農芸化学会2014年度大会
  • 発表場所: 明治大学（川崎）
• [学会発表] シロイヌナズナキチン受容体の細胞内動態の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 安川大喜、松波絵里香、地阪光生、長屋敦、横田一成、中川強、西村浩二
  • 学会等名: 日本農芸化学会2014年度大会
  • 発表場所: 明治大学（川崎）
• [学会発表] シロイヌナズナのCOPII構成因子Sec23の遺伝子破壊株に見られる花の形態異常に対するマイクロアレイ解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 田中優史、重信秀治、中川強
  • 学会等名: 第55回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 富山大学（富山）
• [学会発表] シロイヌナズナクラスリン輸送におけるAP複合体と積荷タンパク質との相互作用の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松波絵里香、中川強、地阪光生、長屋敦、横田一成、西村浩二
  • 学会等名: 第55回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 富山大学（富山）
• [学会発表] シロイヌナズナにおけるCOPII小胞形成因子Sec23ホモログの機能解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中優史、近藤真紀、西村幹夫、川向誠、中川強
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸国際会議場（神戸）
• [学会発表] プロモーター交換が可能な2種類の植物用複数遺伝子クローニングシステム（2遺伝子クローニング、だ獣医電子クローニング）の開発と植物での発現解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中川強、Aboulela Mostafa、芝原健太、田中優史、木村哲哉
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸国際会議場（神戸）
• [学会発表] Gateway binary vectorを利用した白色腐朽菌のリグニン分解酵素遺伝子の植物での発現解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川拓也、領木智哉、中川菜里絵、高津理恵子、栗冠和郎、中川強、木村哲哉
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸国際会議場（神戸）
• [学会発表] Development of R4 dual site Gateway binary vector system driven by any desirable promoter for plant transformation (2013)
  • 著者名/発表者名: Aboulela Mostafa, Nakagawa Tsuyoshi
  • 学会等名: 日本農芸化学会中四国支部2013年度合同大会
  • 発表場所: 広島県立大学（広島）
• [学会発表] COPII構成因子Sec24の遺伝子破壊がシロイヌナズナの配偶体発達に与える影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中優史、川向誠、中川強
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 岡山大学（岡山）
• [学会発表] シロイヌナズナのクラスリンAP複合体と積荷タンパク質との相互作用の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松波絵理香、石川翔太、山内淳司、中川強、地阪光生、長屋敦、横田一成、西村浩二
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 岡山大学（岡山）
• [学会発表] C4ミニサイクルのC3植物（トマト）への導入による光合成能の増強を目指して (2013)
  • 著者名/発表者名: 林巧貴、明渡絵理朱、橋詰恵丞、高木祐子、中川強、谷口光隆、松倉千昭、江面浩、秋田求、泉井桂
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 岡山大学（岡山）
• [学会発表] 植物のLSD1ホモログ遺伝子群の分子進化と機能解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中口翔太、中村歩、天野晃彰、高林賢吾、中川強、上中弘典
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 岡山大学（岡山）
• [学会発表] 任意のプロモーターとcDNAを組み合わせた複数遺伝子コンストラクトが構築可能な植物形質転換用リサイクルベクターシステムの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 芝原健太、井岡正昂、田中優史、木村哲哉、中川強
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡）
• [備考] Nakagawa Lab. -Lab. Plant Molecular Genetics-
  • URL: http://shimane-u.org/nakagawa/gbv.htm