ナマコ類の卵成熟誘起機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24570072
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 形態・構造
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 吉国 通庸 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50210662)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 卵成熟 / 濾胞細胞 / 神経ホルモン / ニセクロナマコ / マナマコ / 排卵 / 卵黄タンパク質 / 卵黄蛋白質 / 卵黄形成 / 卵成熟誘起ホルモン / ホルモン / 生理活性物質 / 海洋資源 / 神経ペプチド

研究成果の概要

棘皮動物ナマコ類のホルモンによる産卵の制御機構を解析した。卵巣内の濾胞組織を刺激して2次ホルモンを分泌させ、最終的に卵を受精可能に変化させ排卵させる神経ホルモンをニセクロナマコから精製し、その構造を明らかにした。多くのナマコ類に共通するホルモンである可能性を想定している。また、卵黄タンパク質がカプセル化され、体腔液を介して輸送される新たな卵黄輸送機構を見いだした。さらに、卵母細胞の卵成熟の有無に拘わらず､排卵のみを誘導するペプチド成分が存在することを見いだした。

研究成果

• [雑誌論文] ハネジナマコの生殖腺と卵巣の周年変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 南洋一、吉国通庸
  • 雑誌名: 水産増殖 巻: 未定
  • 査読あり
• [学会発表] マナマコにおける卵黄蛋白質の輸送機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: Hoang Ding Chieu,吉国通庸
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 東北大学
• [学会発表] Comprehensive Analysis of Neuropeptides of Marine Invertebrates (2012)
  • 著者名/発表者名: Michiyasu Yoshikuni
  • 学会等名: 12th International Congress of the International Society for Developmental & Comparative Immunology
  • 発表場所: Fukuoka City
  • 招待講演
• [学会発表] 海産無脊椎動物の神経分泌ペプチドの網羅的解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉国通庸
  • 学会等名: 基礎生物学研究所研究会
  • 発表場所: 岡崎市
  • 招待講演
• [学会発表] Neural peptides induce oocyte maturation and gamete spawning of sea cucumber, Holothuria scabra. (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoichi Minami and Michiyasu Yoshikuni
  • 学会等名: 10th Japan-Korea, Korea-Japan Joint Symposium on Aquaculture
  • 発表場所: Nagasaki City
• [図書] 科研費ＮＥＷＳ (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉国通庸
  • 総ページ数: 23
  • 出版者: 文部科学省・日本学術振興会
• [図書] ナマコ学 -生物・産業・文化- 第3章 成熟・産卵 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉国通庸
  • 総ページ数: 227
  • 出版者: 成山堂
• [備考] 九州大学大学院農学研究院動物資源科学部門アクアフィールド科学分野吉国研究室
  • URL: http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/jikkensho/yoshikuni_lab/yoshikuni_top.html