研究課題
基盤研究(C)
フィコシアノビリンを合成する酵素PcyAとその基質BV(ビリベルジン)との複合体の中性子結晶構造解析を行い、水素原子の可視化に成功した。BVの4つのピロール環の窒素原子全ての近傍に重水素が付加した構造が混在していた。また、ラクチム構造は存在しなかった。Asp105は二重配座をとっていたが、一方のコンフォメーションには水素(重水素)が見られ、もう一方には無かった。His88は水素化しており、その水素がA環のラクタム酸素と水素結合を形成していた。また、His88の近くにヒドロニウムイオン(H3O+)を見出した。さらに、同定できていなかったBV近傍の水分子(H-O-H)の存在と配向が確認できた。
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