研究課題
基盤研究(C)
トレオニン合成酵素 (TS) の反応機構を詳細に解析した. TSと基質O-ホスホホモセリン (OPHS) との反応で生成するリン酸イオンが活性部位に留まり,反応中間体のヒドロキシ基と水素結合を行うことで,副反応であるα-アミノクロトン酸の遊離よりも主反応のL-トレオニン生成を特異的に促進するという,生成物支援触媒の本体を解明した.また,このリン酸イオンおよびその前駆体であるOPHSの中のリン酸エステルは重要な触媒基であるLys61の位置を調節するなどにより,TSの考えられる様々な副反応を抑制しているという,基質支援・生成物支援触媒によって反応特異性が生み出されている機構を明らかにした.
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
J. Am. Chem. Soc.
巻: 136 号: 12 ページ: 4525-4533
10.1021/ja408780c
http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201403141400.html