研究課題
基盤研究(C)
トランスグルタミナーゼ(TG)は、タンパク質間の架橋反応を触媒する。哺乳動物には8種類の相同酵素が存在するが、ハエには1個の遺伝子のみが存在し、TGの研究には格好のモデル生物である。TGはハエ腸管の囲食膜形成に関与し、腸管の抗菌ペプチド産生を担うIMD経路を抑制していた。IMD経路は細菌表層のペプチドグリカンを認識して抗菌ペプチドを産生するが、TGはNF-κB様の転写因子を阻害し、常在細菌に対する過剰免疫を抑制していることが判明した。さらに、ハエ腸内細菌を解析してTGのノックダウン系統の腸内細菌叢を明らかにし、囲食膜形成に関与するタンパク質を同定して、囲食膜形成に関わるTGの機能解明を行った。
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Science Signaling
巻: 6 号: 285 ページ: 1-9
10.1126/scisignal.2003970
http://www.biology.kyushu-u.ac.jp/~biopoly/