ジアシルグリセロールキナーゼγを介するがん抑制機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24570166
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 機能生物化学
• 研究機関: 札幌医科大学
• 研究代表者: 甲斐 正広 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80260777)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 大腸がん / エピジェネティクス / ジアシルグリセロールキナーゼ

研究成果の概要

大腸がんにおいてジアシルグリセロールキナーゼγ(DGKG)がエピジェネティックに発現抑制されている事実を明らかにした。すなわち、DGKGのプロモーター領域が高度にメチル化されていること、およびDGKGのmRNA発現量も極めて低レベルであることを、大腸がん細胞株と正常大腸細胞、あるいは大腸がん検体のがん部と背景粘膜部位との比較により明らかにした。DGKGを発現していない大腸がん細胞株HCT116にDGKγ(野生型)を過剰発現させてフェノタイプの変化を観察したところ、増殖速度に影響は見られなかったが、浸潤能や遊走性が有意に減少した。DGKの発現抑制と大腸がんの悪性化との間の関連が示唆された。

研究成果

• [学会発表] Epigenetic silencing of DGKG and the resulting phenotype in colorectal cancer cells (2014)
  • 著者名/発表者名: 甲斐正広、山本英一郎、丸山玲緒、佐藤亜紀子、新沼猛、津矢田明泰、鈴木拓
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県・横浜市）
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] Epigenetic silencing of DGKγ alters the phenotype of colorectal cancer cells. (2013)
  • 著者名/発表者名: 甲斐正広、山本英一郎、丸山玲緒、佐藤亜紀子、新沼猛、津矢田明泰、鈴木拓
  • 学会等名: 第８６回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] DGKG attenuates proliferation, invasion and migration of colorectal cancer cells independently of its enzymic activity. (2013)
  • 著者名/発表者名: 甲斐正広、山本英一郎、丸山玲緒、佐藤亜紀子、新沼猛、津矢田明泰、鈴木拓
  • 学会等名: 第７２回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 横浜