研究課題
基盤研究(C)
F1-ATPaseは,非常に高効率な自由エネルギー変換をする分子モーターである.この高効率を達成するメカニズムを知るために,効率の低下した変異体との比較から手がかりを得ようと言うのが本研究の目的であった.まずADPによる阻害を受けにくく,回転トルクが低下した変異体 (βG158A,T165S,Y341W)について,揺らぎによる熱の散逸の計測を行い,この変異体は回転自由度への熱の散逸も少なくなっていることが分かった.本研究では,生物の持つ分子モーターのエネルギー変換について従来にない定量的な評価をして,理論との比較が可能な結果を得られたので,エネルギー変換の理解に重要な意義があると自負している.
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