閉鎖型核分裂をする細胞の分裂シグナルと二形成に伴う分裂パターンの制御

• 研究課題/領域番号: 24570207
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 中野 賢太郎 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50302815)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: アクチン / ミオシン / 細胞分裂 / 分裂酵母 / 細胞質分裂 / 細胞骨格 / 酵母 / シグナル伝達 / 収縮環 / 形態形成 / 細胞内輸送 / 細胞内極性

研究成果の概要

核ゲノムの伝承に必要な分子基盤は、何重ものバックアップ機構を備えている。細胞体を等分配する分裂シグナルの実体は、動物細胞ではよく解明されているが、閉鎖型の核分裂をする生物では不明である。そこで、分裂様式が異なる異種の分裂酵母を比較し、分裂シグナルの冗長性と種特異性の実体の解明を目指した。さらに、二形成では細胞質分裂パターンが切り替るため、この制御機構にも着目し、研究を進めた。本研究の結果、ゲノム組成が近縁な分裂酵母であっても、分裂シグナルのレパートリーは類似しているが、どの経路に依存しているか、その度合いはかなり違うことが判明した。また、二形成時の分裂に関与する可能性がある因子も同定した。

研究成果

• [雑誌論文] Geranylgeranyltransferase Cwg2-Rho4/Rho5 module is implicated in the Pmk1 MAPK Kinase-mediated cell wall integrity pathway in fission yeast. (2015)
  • 著者名/発表者名: Akira Doi, Ayako Kita, Yuki Kanda, Takaya Uno, Keita Asami, Ryosuke Satoh, Kentaro Nakano, Reiko Sugiura
  • 雑誌名: Genes to Cells 巻: 20 号: 4 ページ: 310-323
  • DOI: 10.1111/gtc.12222
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The meiosis-specific nuclear passenger protein is required for proper assembly of forespore membrane in fission yeast. (2014)
  • 著者名/発表者名: Masak Takaine, Kazuki Imada, Osamu Numata, Taro Nakamura and Kentaro Nakano
  • 雑誌名: J. Cell Sci. 巻: 127 ページ: 4429-4442
  • DOI: 10.1242/jcs.151738
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Fission yeast IQGAP maintains F-actin-independent localization of myosin-II in the contractile ring. (2013)
  • 著者名/発表者名: Masak Takaine, Osamu Numata and Kentaro Nakano
  • 雑誌名: Genes Cells 巻: 19 ページ: 161-176
  • 査読あり
• [雑誌論文] Formation of division furrow and its ingression can progress under the inhibitory condition of actin polymerization in ciliate Tetrahymena pyriformis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuhta Shimizu, Yasuharu Kushida, Shuhei Kiriyama, Kentaro Nakano and Osamu Numata
  • 雑誌名: Zoological Sci. 巻: 30 ページ: 1044-1049
  • 査読あり
• [雑誌論文] ADF/cofilin is not essential but critically important for actin activities during phagocytosis in Tetrahymena thermophila. (2013)
  • 著者名/発表者名: Nanami Shiozaki, Kentaro Nakano, Yasuharu Kushida, Taro QP Noguchi, Taro QP Uyeda, Dorota Wloga, Drashti Dave, Krishna K. Vasudevan, Jacek Gaertig and Osamu Numata
  • 雑誌名: Eukaryot. Cell 巻: 12 ページ: 1080-1086
  • 査読あり
• [学会発表] 酵母の細胞の形づくり (2014)
  • 著者名/発表者名: 中野賢太郎
  • 学会等名: 酵母細胞研究会定例会
  • 発表場所: 東京都文京区、東京大学中嶋董一郎記念ホール
  • 年月日: 2014-12-12
  • 招待講演
• [学会発表] 異種の分裂酵母のアクトミオシンリングの形成過程の違いの原因となるタンパク質の機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 安田剛、高稲正勝、沼田治、中野賢太郎
  • 学会等名: 日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市、パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-11-27
• [学会発表] FIB SEMを用いた分裂酵母の細胞分裂時の核構造の形状変化の効率的な解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中野 賢太郎、岡田 仁、森川 晃成、多持 隆一郎、村田 和義、宮崎 直幸、高木 智子、佐藤 眞美子、谷澤 英樹、野間 健一、大隅 正子
  • 学会等名: 日本顕微鏡学会
  • 発表場所: 大阪、ホテル阪急エキスポパーク
• [学会発表] 分裂酵母の電子顕微鏡による極めて効率的な連続切片像の取得と解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中野 賢太郎、岡田 仁、森川 晃成、多持 隆一郎、村田 和義、宮崎 直幸、高木 智子、佐藤 眞美子、谷澤 英樹、野間 健一、大隅 正子
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム
  • 発表場所: 仙台、東北学院大学
• [学会発表] 単細胞真核生物の細胞質分裂の分子基盤の驚くべき多様性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中野賢太郎、高稲正勝、沼田治
  • 学会等名: 日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸、神戸ポートピアホテル
• [備考] オルガネラ細胞学研究室
  • URL: http://www.biol.tsukuba.ac.jp/organelle/nakano.html
• [備考] オルガネラ細胞生物学研究室
  • URL: http://www.biol.tsukuba.ac.jp/organelle/nakano.html
• [備考] オルガネラ細胞学
  • URL: http://www.biol.tsukuba.ac.jp/organelle/nakano.html