大規模ゲノム置換技術を用いた青枯病菌の非宿主抵抗性打破機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24580072
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 植物病理学
• 研究機関: 岡山県農林水産総合センター生物科学研究所
• 研究代表者: 向原 隆文 岡山県農林水産総合センター生物科学研究所, その他部局等, 研究員 (80344406)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 青枯病 / エフェクター / 抵抗性 / 宿主域 / ナス / 病原性 / 植物 / 台木 / 病原性因子 / エリシター / 宿主域変化 / Hrp

研究成果の概要

ナス台木「ヒラナス」及び「トルバム・ビガー」は青枯病の防除に広く利用されてきたが、近年、これらの台木を発病させる青枯病菌が出現した。宿主域変異の分子機構を解明するため、ヒラナスを発病させる青枯病菌（III群菌）とヒラナスおよびトルバム・ビガーを発病させる青枯病菌（IV群菌）のエフェクターレパートリーを両台木に感染できないII群菌と比較した。その結果、ヒラナスとトルバム・ビガーはともに青枯病菌のRip36エフェクターを認識して強い抵抗反応を起動していることが明らかとなった。ヒラナスの青枯病抵抗性はRip36認識に起因していたが、トルバム・ビガーはさらに別の非病原力（Avr）因子も認識していた。

研究成果

• [雑誌論文] Pseudomonas syringaeの病原性と病原力因子 (2014)
  • 著者名/発表者名: 一瀬勇規、田口富美子、向原隆文
  • 雑誌名: 日植病報 巻: 80 ページ: 97-103
  • NAID: 130004779394
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ralstonia solanacearum type III secretion system effector Rip36 induces a hypersensitive response in the nonhost wild eggplant Solanum torvum. (2014)
  • 著者名/発表者名: Nahar, K., Matsumoto, I., Taguchi, F., Inagaki, Y., Yamamoto, M., Toyoda, K., Shiraishi, T., Ichinose, Y., and Mukaihara T.
  • 雑誌名: Molecular Plant Pathology 巻: 15 号: 3 ページ: 297-303
  • DOI: 10.1111/mpp.12079
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pathogenicity and virulence factors of Pseudomonas syringae. (2013)
  • 著者名/発表者名: Ichinose Y, Taguchi F, Mukaihara T
  • 雑誌名: Journal of General Plant Pathology 巻: 79 号: 5 ページ: 285-296
  • DOI: 10.1007/s10327-013-0452-8
  • NAID: 10031195193
  • 査読あり
• [学会発表] 真核細胞チオレドキシンによる青枯病菌グルタチオン分解酵素エフェクターの活性化 (2015)
  • 著者名/発表者名: 向原隆文、畑中唯史、小田賢司
  • 学会等名: 平成27年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2015-03-28 – 2015-03-31
• [学会発表] ナス科植物青枯病菌における宿主域拡大の分子機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 向原隆文、小田賢司
  • 学会等名: 第14回RIBSバイオサイエンスシンポジウム
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2014-11-14
• [学会発表] 青枯病菌における宿主域拡大の分子機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 向原隆文
  • 学会等名: 第26回植物細菌病談話会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2014-10-09 – 2014-10-10
  • 招待講演
• [学会発表] 宿主細胞内グルタチオンを標的とする青枯病菌III型エフェクターの同定 (2014)
  • 著者名/発表者名: 向原隆文、畑中唯史、小田賢司
  • 学会等名: 平成26年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2014-06-02 – 2014-06-04
• [学会発表] Type III secretion system effectors Rip36 of Ralstonia solanacearum and HopH1 of Pseudomonas syringae induce hypersensitive response in nonhost Solanum torvum. (2013)
  • 著者名/発表者名: Nahar, K., Taguchi, F., Yamamoto, M., Inagaki, Y., Toyoda, K., Shiraishi, T., Ichinose, Y., and Mukaihara, T.
  • 学会等名: 平成25年度日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山大学（岡山県）
• [学会発表] 青枯病菌Ralstonia solanacearumにおける宿主域変異機構の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 向原隆文
  • 学会等名: 日本植物病理学会平成25年度大会
  • 発表場所: 岐阜大学（岐阜県）
• [学会発表] Analysis of hypersensitive response of Solanum torvum Sw. cv. Torubamubiga induced by Ralstonia solanacearum Rip36 and Pseudomonas syringae HopH1 effectors. (2013)
  • 著者名/発表者名: Nahar, K.
  • 学会等名: 第54回日本植物生理学会
  • 発表場所: 岡山大学（岡山県）
• [学会発表] 青枯病菌のHrpタイプIII分泌系を介した植物感染機構
  • 著者名/発表者名: 向原隆文
  • 学会等名: 第33回岡山植物病理セミナー
  • 発表場所: 岡山大学（岡山県）
  • 招待講演