多機能性乳タンパク質活性本体の構造解析と生理活性の応用に関する研究

• 研究課題/領域番号: 24580197
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 共立女子大学
• 研究代表者: 川上 浩 共立女子大学, 家政学部, 教授 (90458860)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 食品機能

研究成果の概要

乳中の塩基性タンパク質であるラクトフェリンの多様な生理作用が、ラクトフェリンと特異的に結合している生理活性成分に由来するという仮説のもとに、生理作用の活性本体を明らかにすることを目的に研究を行った。プロテオーム解析で明らかとなったラクトフェリン結合成分を、多段階クロマトグラフィーで単離精製し、免疫調節作用や骨代謝改善作用について調べた。動物細胞培養系および疾患モデル動物実験系で検討した結果、免疫調節作用と骨芽細胞増殖作用をもつ複数のラクトフェリン結合成分が同定された。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of enteric-coated lactoferrin supplementation on the immune function of elderly individuals: A randomised, double-blind, placebo-controlled trial (2015)
  • 著者名/発表者名: H. Kawakami, H. Park, S. Park, H. Kuwata, R.J. Shephard, Y. Aoyagi
  • 雑誌名: International Dairy Journal 巻: 47 ページ: 79-85
  • DOI: 10.1016/j.idairyj.2015.02.001
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of enteric-coated lactoferrin supplementation on the immune function of elderly individuals: a randomized double-blind, placebo-controlled trial. (2015)
  • 著者名/発表者名: H. Kawakami et al.
  • 雑誌名: International Dairy Journal 巻: 47 ページ: 79-85
  • 査読あり
• [雑誌論文] Proteomic analysis of impurities coexisted with lactoferrin (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Kawakami et al.
  • 雑誌名: Milk Sci. 巻: 62 ページ: 29-37
  • NAID: 130004647739
  • 査読あり
• [雑誌論文] Physicochemical and biochemical characteristics of basic proteins in milk (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Kawakami
  • 雑誌名: Milk Sci. 巻: 62 ページ: 85-104
  • NAID: 130004647743
  • 査読あり
• [学会発表] 母乳の神秘を解き明かす：母乳栄養児に貧血が少ないのは何故なのか (2015)
  • 著者名/発表者名: 川上浩
  • 学会等名: 第18回日本腎不全看護学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-11-14
• [学会発表] 免疫疾患モデルマウスのサイトカイン応答に及ぼすミルクペプチド画分の抑制効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡辺大ら
  • 学会等名: 第11回日本食品免疫学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2015-10-15
• [学会発表] ミルクペプチド画分のＴ細胞応答抑制効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 加藤葵ら
  • 学会等名: 第28回日本動物細胞工学会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2015-07-09
• [学会発表] 母乳の不思議：何故，母乳栄養児に貧血が少ないのか (2015)
  • 著者名/発表者名: 川上浩
  • 学会等名: 第60回日本透析医学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2015-06-26
• [学会発表] 架橋誘導活性の異なるモノクローナルIgEの抗原認識様式 (2015)
  • 著者名/発表者名: 内田好海ら
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-03-25 – 2015-03-28
• [学会発表] マウスサイトカイン応答に及ぼすミルクペプチド画分の抑制効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 若井寿樹ら
  • 学会等名: 日本食品免疫学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-10-16 – 2014-10-17
• [学会発表] Effect of enteric-coated lactoferrin supplementation on immune status in the elderly. (2014)
  • 著者名/発表者名: H. Kawakami et al.
  • 学会等名: Annual Conference & Exhibition: Functional Foods, Nutraceuticals, Natural Health Products, and Dietary Supplements
  • 発表場所: Istanbul, Turkey
  • 年月日: 2014-10-14 – 2014-10-17
• [学会発表] ミルクペプチド画分のT細胞応答調節効果（１） (2014)
  • 著者名/発表者名: 矢端章宏ら
  • 学会等名: 酪農科学シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-09-12
• [学会発表] ミルクペプチド画分のT細胞応答調節効果（２） (2014)
  • 著者名/発表者名: 佐藤真名美ら
  • 学会等名: 酪農科学シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-09-12
• [学会発表] Effect of enteric-coated lactoferrin supplementation on immune makers in serum of healthy elderly individuals: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Kawakami et al.
  • 学会等名: International Conference on Lactoferrin
  • 発表場所: Roma, Italy
• [学会発表] T細胞応答に及ぼすミルクペプチド画分の作用（I） (2013)
  • 著者名/発表者名: 真下和樹ら
  • 学会等名: 日本食品免疫学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] T細胞応答に及ぼすミルクペプチド画分の作用（II） (2013)
  • 著者名/発表者名: 佐藤真名美ら
  • 学会等名: 日本食品免疫学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 培養マスト細胞株を用いたアレルギー試験による抗アレルギー活性物質のスクリーニング (2012)
  • 著者名/発表者名: 中村亮介ほか
  • 学会等名: 日本食品化学学会 第18回総会
  • 発表場所: 函館
• [学会発表] 腸溶性ラクトフェリンの摂取が高齢者の免疫機能に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川上浩ほか
  • 学会等名: 酪農科学シンポジウム 平成24年度大会
  • 発表場所: 市ヶ谷
• [学会発表] ラクトペルオキシダーゼのIL10応答誘導効果を抑制するミルクペプチド画分 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中村圭介ほか
  • 学会等名: 日本食品免疫学会 2012年度大会
  • 発表場所: 新橋
• [学会発表] 腸溶性ラクトフェリンの摂取が高齢者の免疫機能に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川上浩ほか
  • 学会等名: 日本食品免疫学会 2012年度大会
  • 発表場所: 新橋
• [学会発表] IL-10 producing regulatory cells induced by cow's milk lactoperoxidase (2012)
  • 著者名/発表者名: Enomoto, A et al.
  • 学会等名: The 25th Annual and International Meeting of JAACT
  • 発表場所: Nagoya