研究課題
基盤研究(C)
本研究では真骨魚類の細胞内浸透圧調節機構としての細胞内アミノ酸調節の理解を深め、魚類の呈味性向上手法への応用可能性を検討した。まずアミノ酸輸送体を網羅的に93種同定し、アミノ酸取込も含めた魚類アミノ酸輸送研究の情報基盤を確立した。環境移行実験によって、ある一定以上の高浸透圧ストレス時に初めて甘味に関与する特定の細胞内アミノ酸濃度が上昇することが見出された。その遊離アミノ酸は高分子タンパクの分解や細胞外からの取込によって供給されることが強く示唆された。またこのメカニズムは広範な魚種に存在することも明らかとなり、養殖魚・蓄養魚における付加価値を付与する新たな技術としての有効性が示唆された。
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