研究課題
基盤研究(C)
魚病細菌Streptococcus iniaeには莢膜保有株(K+タイプ)と非保有株(K-タイプ)が存在する。両タイプの莢膜合成遺伝子群の構造解析を目的に当該領域をPCRで増幅したところ、K-タイプ40株中29株にK+タイプのものより1~2 kbp長い増幅産物が得られた。塩基配列解読の結果、長い部分にはIS981等の挿入配列が存在した。これにより遺伝子の構造あるいは発現の変化が起こり、莢膜が産生されなくなったと推察された。ヒラメにK+タイプあるいはK-タイプを感染させると、約1~2週間で型変異したS. iniaeが魚体内から検出され、魚体内では比較的容易に型変異が起こると考えられた。