研究課題
基盤研究(C)
トラニラストナノ分散点眼液(TLn)の抗炎症効果についてエンドトキシン誘発ぶどう膜炎(EIU)ラットモデルを用いて評価した。また、RAW264.7細胞を用いて抗炎症機序について検討した。TLnはEIUの臨床病態、組織病理学的ならびに免疫組織学的検索において抗炎症効果を示した。RAW264.7細胞を用いたTLnの抗炎症機序は、少なくともp-IKKの活性抑制とIκB分解抑制およびHO-1の早期発現によるNF-κB経路とp-JNKの活性抑制を介するAP-1経路の両活性抑制によるものであることが示唆された。これらのことからTLnは眼科領域を含めた炎症治療物質として有望な薬となりうることが期待される。
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