品種の違いに着目した犬と猫の肥満関連遺伝子の探索

• 研究課題/領域番号: 24580467
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 臨床獣医学
• 研究機関: 日本獣医生命科学大学
• 研究代表者: 石岡 克己 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (60409258)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 肥満 / 犬 / 遺伝子多型 / SNP / 猫 / 一塩基多型 / GPR120 / β3アドレナリン受容体

研究成果の概要

肥満はイヌにおいて臨床的に問題となっている。170頭の犬のゲノムDNAで遺伝子多型を解析し、次の結果を得た。β3アドレナリン受容体遺伝子では5つの同義置換と7つの非同義置換が見つかり、c.749C>T (p.Ser250Phe)が肥満度のより高い、c.1121C>G (p.Pro374Arg)が肥満度のより低い個体群で遺伝子頻度が高かった。GPR120遺伝子では5つの同義置換と4つの非同義置換が見つかり、c.595C>A (p.Pro199Thr)が肥満度のより高い個体群で遺伝子頻度が高かった。c287T>Gはビーグルのみで見られた。これらの知見は、イヌの臨床栄養学に応用が期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Genetic variants of the unsaturated fatty acid receptor GPR120 relating to obesity in dogs. (2015)
  • 著者名/発表者名: Masahiro MIYABE, Azusa GIN, Eri ONOZAWA, Mana DAIMON, Hana YAMADA, Hitomi ODA, Akihiro MORI, Yutaka MOMOTA, Daigo AZAKAMI, Ichiro YAMAMOTO, Mariko MOCHIZUKI, Toshinori SAKO, Katsutoshi TAMURA and Katsumi ISHIOKA
  • 雑誌名: Journal of Veterinary Medical Science 巻: -
  • NAID: 130005107589
  • 査読あり
• [学会発表] イヌβ3アドレナリン受容体遺伝子のC749T多型と体重変動 (2013)
  • 著者名/発表者名: 宮部真裕、小野澤栄里、百田豊、呰上大吾、左向敏紀、石岡克己
  • 学会等名: 日本ペット栄養学会第15回大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] イヌGPR120遺伝子の一塩基多型解析と犬種 (2013)
  • 著者名/発表者名: 宮部真裕、大門愛、山田華、小野澤栄里、百田豊、呰上大吾、石岡克己
  • 学会等名: 日本獣医学会学術集会第156回大会
  • 発表場所: 岐阜
• [学会発表] イヌにおけるβ3アドレナリン受容体（β3AR）遺伝子のSNP解析
  • 著者名/発表者名: 宮部真裕、阿部真由美、小野澤栄里、百田豊、呰上大吾、石岡克己
  • 学会等名: 日本獣医学会第154回大会
  • 発表場所: 岩手
• [学会発表] 肥満の病態とアディポカイン
  • 著者名/発表者名: 石岡克己
  • 学会等名: 第27回MMIシンポジウム
  • 発表場所: 横浜
  • 招待講演